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記事一覧
【寄稿】InFact編集長・立岩陽一郎氏に訊く ファクトチェックの現在
昨年11月、ファクトチェック団体InFact(インファクト)の編集長・立岩陽一郎氏のウェビナーが、INODS(新領域安全保障研究所)で開催されました。おりしも米大統領選の直後であり、立岩氏による現地取材の成果をお聞きすることができたのは幸いでした。
その他に、ファクトチェックを通じた市民教育(「リテラシー」の語をお使いにならないのはさすがです)、政治家発言に関するファクトチェック、日本の報道にお
【まとめ】Metaの第三者ファクトチェックプログラム廃止関連note一覧
2025/1/7のメタのコンテンツ管理の方針転換について、第三者ファクトチェックプログラムに焦点を当て、この2週間ほどのあいだにいくつかnoteを書いた。
Metaの件にはファクトチェックに限らずさまざまな論点が含まれているので、言論の世界ひいては世界秩序のこれからを知るには、押さえておくべきポイントかと思う。
巨大プラットフォームの傘の下にありとあらゆる活動がいやおうなく包括される時代にあっ
Metaの件をめぐる国内ファクトチェック団体の動向
1月7日、Metaのコンテンツ管理に関する方針転換(第三者ファクトチェックプログラム廃止を含む)が公表された。
日本のマスコミはMetaの件をいち早く取り上げ、意外なほど大きく報じた。だがその内容が正確を期していたとは言えず、見出しからして「ファクトチェック廃止」などという、誤解を招くものだった。この言葉を最初に使ったのは日経新聞で、後追い報道をした各社も右にならえである。こうしてミスリードな
ファクトチェッカーからの手紙~IFCNからMetaへの公開書簡
9年前、IFCNの公開書簡に応えてMetaが立ち上げた第三者ファクトチェックプログラムは、Metaの突然の方針転換によって強制的に打ち切られようとしている。IFCNはこれに反発し、MetaのサッカーバーグCEOに宛てて9年ぶりの公開書簡を送った。
Metaは、ファクトチェッカーの政治的偏向によって同プログラムが「検閲の道具」になったと非難した。それに対し、IFCNはいかにもファクトチェッカーらし
【まとめ】Metaの方針転換:ファクトチェック関連情報;2025年1月22日更新
時系列でまとめました。新しい情報が入り次第、更新していきます。
1月7日 ▶ “More Speech and Fewer Mistakes” (by Meta)
Zuckerbergの動画メッセージとJoel Kaplanの投稿。第三者ファクトチェックプログラム廃止と規約変更などを宣言。
▶ Transcript: Mark Zuckerberg Announces Major Chang
ファクトチェックの担い手にふさわしいのは誰か~事実と自由〜
自主自律はネットの世界でこそ尊重されるべきである。問題ある言説は、有志がこつこつ指摘すればよい。今だってそういう人たちはたくさんいる。コミュニティノートの枠組みにとらわれる必要もない。
組織立って大がかりにやろうとするから、ややこしくなるのだ。資金面での必要性からDPFや政府機関をスポンサーにすると、ファクトチェック団体は権威化する。ファクトチェックのあり方が歪み、一般ユーザーからの反発も大きく
ファクトチェックは終わらない;民主化するだけなのだ
今回の騒動を見ていたらなんだか白けてしまって、なかなかものを言う気になれなかったのですが、思い切って言います。
メタが米国での第三者ファクトチェックプログラムをやめると宣言した途端に、マスコミもファクトチェック業界も大騒ぎになりましたが、「そんなに騒ぐことかな?」というのが率直な感想でした。大半の一般ユーザーもそんな感じじゃないかと思います。このニュースをめぐっては、業界の人たちと一般社会とで受
【寄稿】ウェビナー記事「楊井人文氏に聞く ファクトチェックの現在」
昨年11月13日開催のウェビナー記事が公開されました。INODS(新領域安全保障研究所)のウェブサイトで掲載中です。
INODSウェビナー ファクトチェック特集①
「楊井人文氏に聞く ファクトチェックの現在」
ファクトチェックの歴史に始まり、現時点での課題、さらには将来像について、幅広くかつ詳細に語られ、とても充実した内容のウェビナーでした。
ファクトチェックを利用した言論統制の可能性に
【寄稿】総務省の「偽・誤情報対策」の変遷について、記事を書きました。新領域安全保障研究所(INODS)のサイトに掲載中です。ぜひご覧ください。
「“偽・誤情報対策”の誕生と展開~総務省の有識者会議にみる変化」https://inods.co.jp/articles/experts/4662/#55500ba0-d848-4a82-9c13-92b517679797-link
アジェンダセッティングとしてのファクトチェック~「選ぶ」ことの意味
古参のファクトチェッカー/ファクトチェック団体は「ファクトチェックはジャーナリズムである」という見解を掲げて活動しているが、たしかにその通りだと思う。検証対象を選ぶという行為は、議題設定(アジェンダ・セッティング)に他ならないからだ。
真偽不明の情報は、ネットにもリアルにも数限りなく存在する(真偽が明らかなものの方が珍しいくらいだ)。その中から特定の情報を選んで「検証対象」とすることは、それを問
巨大プラットフォーマーと手を組むファクトチェック団体~リトマス
今年9月にMeta社との提携を公表したファクトチェック団体「リトマス」の編集長・大谷友也氏が、NHKのラジオ番組「みんなでファクトチェック」に出演していた(11月8日放送)。プラットフォーム事業者とファクトチェック団体の連携の実態、偽情報の現状や今後の課題、政府が偽・誤情報対策に関与することへの懸念などについて語っている。
Meta社との連携日本のファクトチェック団体としてMetaと提携するのは
JFCの受賞報告と採用情報に見る問題点
日本ファクトチェックセンターが「デジタルアーカイブ学会賞」を授賞したそうです。
JFCに賞を与えた同学会の理事には、JFCの副編集長と総務省の有識者の構成員が入っている。
■宮本聖二理事 ←JFC副編集長
■生貝直人理事 ←総務省「デジタル空間における情報流通の健全性確保の在り方に関する検討会」構成員
賞を与える側と受け取る側に同じ人がいる。こういう人脈が受賞に寄与している可能性は、大いにあ
どうなるデジタル空間?!総務省の有識者会議が再開【10/10追記あり】
総務省の有識者会議「デジタル空間における情報流通の健全性確保の在り方に関する検討会」が9月に突如として解散。仕切り直しのような形で、10月10日に「デジタル空間における情報流通の諸課題への対処に関する検討会」がスタートします。
第一回の会合が開催される前に、ちょっと予習をしておこうと思う。新旧の検討会を比較しつつ、今までの振り返りをしてみます。
突然の解散と再開人数:18人→9人に半減。旧検討