読書の記録『韓流ブーム』
ライターで翻訳家の桑畑優香さん、コリアン・フード・コラムニストの八田靖史さん、音楽ライターで「K-POP番長」の異名をもつ、まつもとたくおさん、朝日新聞「好書好日」副編集長の吉野太一郎さん。帯に書いてありましたが皆さん、「エンタメや食の分野で20年以上取材を続けてきた人気ライター」だそうです。そんな皆さんが「韓流ブームの歴史と未来」を語り尽くす一冊!
私は身の回りに韓国文化やK-POPにめちゃくちゃ詳しい人が何人かいらっしゃいまして、そんなこともあったのかなかったのか、今となっては忘れましたがコロナ禍にハングル 検定を受けて5級に合格いたしました。なのであの記号みたいな文字を読めるし、韓国のことは少なからず興味があります。4級を受けるために重い腰をなかなかあげられない程度ではありますが。
袖の部分の書籍紹介文を引用します。
「大人気ドラマ『冬のソナタ』が放送されてから約20年。「ヨン様」によって日本に沸き起こった韓流ブームは、少女時代らが日本デビューした第二次、「映える」トレンドとともにチーズタッカルビが席巻した第三次、コロナ禍で『愛の不時着』『梨泰院クラス』など配信ドラマが盛り上がりNewJeansが話題になる第四次まで脈々と続いてきた。エンタメと食の分野で韓国カルチャーの現場を長年取材してきた人気ライターたちが、ブームのこれまでとこれからを語り尽くす!未来予測コラムや写真も多数掲載。」←ここまで引用
ヨン様ブームの頃の熱狂はものすごいものがありましたが、当時は熱狂しているおばさまたちのことを冷笑する人たちも多かったように思います。一昔前の「オバタリアン」と呼ばれる人たちをちょっと下に見るような見方が世間的に存在していたと思うのですが、いまやNew JeansだったりBTSだったりというのは日本の若い子たちが羨望の眼差しで見ていたりするわけで、そういう土壌が第一次ブームから第四次ブームとよばれる現在にいたるまで、いったいどんな風にして築き上げられてきたのか、っていうのがまさに「語り尽く」されています。もう少し発売が遅かったらハン・ガンさんのことなんかも分厚めに語られていたでしょうし、ということは、つまり、今後も第五次第六次というか、もはや定着することになり第何次なんて言われなくなるであろう、韓国文化について、語り尽くし続けてくれるんだろうな、と期待しております。「尽くし続ける」っておかしいですけど。
ふんわり韓流ブームの変遷を肌で感じてはいたものの、何がどうなってそのブームが巻き起こったのか、っていうのを語ってくれているから「あれはそういうことやったんか!」と、大人になってから歴史の再勉強したときみたいな面白さがあります。
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