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#一次創作ファンタジー
パンジー商店の福福兄弟 第2話
猫麻呂は言った。
「十二支のうちの寅の力・・・・・・先ほどの虎の子は、その力そのものなのだ」
「十二支? 寅・・・・・・? 猫麻呂、話が見えないんだが」
幸申は頭を抱える。何のことかさっぱりだ、と言いたげに。
「ここ十二支ヶ丘は、かつて大妖怪が暴れ、封じられた場所・・・・・・その封印が、この時代に破られようとしているのだ。十二支の力は、封印を再び施すために人間と協力する必要がある」
「寅の力が
黒山家の秘密 第七話
「な、何言って……。俺は、そんな」
「私には分かる。君の心は空っぽだ。虚しいのだろう? お婆さんが消えてしまって」
「っ……」
ルリさんは真っ直ぐな言葉で、俺の心を抉る。その目は、まるで俺のそんな心を憂うようだ。
そうだ、俺はあの時から、ずっと。
「……そう、ですね。そのつもり……です」
俺は、せき止めきれない想いを吐露する。ラピスが俺の中で、静かに息をのんだ。
「婆ちゃんと、もっと一緒にい