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UIよくわからない人にこそおすすめ。読んで楽しい本『UI GRAPHICS』。

今まで読んだ本の感想で「おもしろい!」と思ったことはたくさんありますが、「楽しい!」と思ったのはこの本が初めてだと思います。

『UI GRAPHICS』です。2018年10月19日に発売されました。

この本のどういう点が楽しかったのかを書いていこうと思います。


UI GRAPHICSについて

そもそもこちらの本ですが、「【新版】」とタイトルについているのですが、2015年に発行されていた本の続編とのことです。

↓こちらが2015年版

誰が書いているの?

こちらの本は共著となっています。書いているのはUI/UX業界では名の知れた方々。皆さんも一度は聞いたことがある方々が書いています。

例えば一番最初のテキストの「Appleが目指す「流れるインターフェース」」は、THE GUILDの安藤剛さんが書いています。
(ちなみにこのテキストの前半部分は安藤さんのnoteで公開されています!!)

また、本の最後のテキストの「GUI の歴史:インターフェイスは常に身体の中にあった・・・」は、水野勝仁さんが書いています。こちらも必読。

どんな内容?

この本は、各章ごとにテーマを分けて、それぞれのテーマに合った事例を紹介しています。

テーマとしては下記7つです。

Intuitive
Minimal & Clean
Analog & Comfortable
Illustration & Infographic
Micro Interaction
Onboading Illustration
Internet of Things

また、各章の終わりにコラム的にTEXTが挿入されている作りになります。


なぜこの本を読んだのか

最近UI/UXという言葉を聞かない日は無いと思いませんか?(私だけ?)

私自身は『デザイン』というものを避けて通って来た人生なのですが、Webサービスを作る場合デザイナーさんとある程度意思疎通は測っておきたい。
また、デザインをお願いする場合に、デザイナーさんに全てお願いしっぱなしにするだけではなく、ある程度こちらも知識を持っていた方がスムーズに仕事できるな、と思います。

例えばワイン好きの人と話をするのに、「ところでワインってなんの果物使ってるんでしたっけ...?」みたいな話をしてはいけないのです。ある程度の知識は仕事相手へのリスペクトに繋がると思っています。

ということで最近UI/UXが学べそうな本や記事をかたっぱしから読んでいるのですが、この本は本当に楽しかったです。


何がそんなに楽しかったのか

「楽しい楽しい」言ってますが、実際に何が楽しかったのか。それは下記3点です。
1. 実際のサービスを紹介している
2. 見開き2ページで解説完結
3. 解説文は160文字程度
それぞれ説明していきます。

1.実際のサービスを紹介している

この本の一番楽しいところは、実際のサービスを解説してくれているところにあります。こちらの本ですが、先ほど紹介した7つのテーマに分かれて、そのテーマに沿った事例のサイトを紹介してくれています。

実際に存在するサービスやアプリについて、
「なぜこのサイトはこのようなデザインになっているのか」
「この画面分割にしているのはなぜか」
「画像の大きさはなぜこのサイズなのか」

ということを教えてくれているのです。

なので、私はiPhone片手に紹介されたWebサイトやアプリを見ながら本を読みました。そうすると「〇〇という理由でこの画像はここに配置されているのかー!」ということが非常にわかりやすいのです。実際に手を動かしながら理解できるのが最高でした。

2. 見開き2ページで解説完結

1サービスに対して、見開き2ページで解説が完了するのです。

この非常にシンプルな解説は、飽きることなくページをめくらせてくれます。また、一応章立てされていますが、どこから読んでも楽しめると思います。パラパラ見て興味あるサービスをチェックする、と言った読み方もできるので、隙間時間に楽しめるのもポイント高いです。

3. 解説文は160文字程度

上の画像見ていただいてもわかると思うのですが、画面キャプチャに対して解説文が少ない。デザインの解説文章だけだとおそらく160文字程度で完結しています。『難しいことを簡単に説明する』というのが一番難しいと思うのですが、この本はそのハードルは軽く超えてくれていますね。

下記は漫画家の小山さんのツイートなのですが、こちらを対応してくれている感じです。笑


デザインとは何か?

デザインは問題解決だとよく言われますが、本当にそうなんだろうなというのをこの本のCASHの紹介ページで思いました。

お金をポジティブなイメージに変える

デザインというのは単純に見た目が良い悪いだけではなくて、
ネガティブなものをポジティブに変えたり、ユーザのストレスを減らしたりと、課題解決のためにあるのだなということを再認識させてくれる本でした。

ということでとてもオススメのこちらの本、気になる方はぜひ手にとって読んでみてください。特に私のようなデザイン全くわかりませんと思っている方や、デザイナーさんと仕事をするPM、ディレクターは必読だと思います。

余談ですが紙の質感がめちゃめちゃ好みなので、本で買うのをオススメします。

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