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素人が書いた小説

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#掌編

掌編小説を書いてみる 昭和歌謡愛好会in渋谷

掌編小説を書いてみる 昭和歌謡愛好会in渋谷

頭の中で「ガラスの観覧車」という曲が流れる。あの「真夜中のドア」でも知られる林哲司作曲及び歌唱、そして売野雅勇作詞のこの曲は、「ハチ公物語」という映画の主題歌。今早歩きで向かっているのが待ち合わせ場所であるハチ公前広場ゆえの<脳内選曲>というわけだ。石野真子も歌ってたっけ。少しずつあの像と、馴染みのある二人が人ごみの中からはっきりと見えてくる。

「あ、来ましたね清貴さん」

昭和歌謡愛好会のリー

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素人が掌編小説を書いてみる「帰ってきたよ!」

素人が掌編小説を書いてみる「帰ってきたよ!」

突然ですが私、生き返りました。不運にも結婚直後、私は夫と共に交通事故に巻き込まれ、夫は軽傷で済んだものの私は不運にも、帰らぬ人となってしまったのです。しかし事故から少し経ってから私は甦り、信じてもらえないかもしれませんが今や空も自由に飛べるようになりました。幽霊かと思うかもしれませんが、壁や障害物を通り抜ける事は出来ませんし、黒い長髪でもなく、当然白いワンピースも着てません。何故かやたらとお腹が空

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素人が掌編小説を書いてみる「伸びない木」

素人が掌編小説を書いてみる「伸びない木」

私、中山和樹はもうすぐ米寿を迎える男だ。妻に先立たれた私は、今一人縁側に座り、趣味であるラジオを聴きながら、庭のある場所を凝視していた。傍から見れば、私の視線の先にあるものは草さえ生えていないただの土であり、愛する者を亡くした、後は死を待つのみの枯れた男が魂さえ抜けた状態で佇んでいるようにしか見えないだろう。しかし、それにも理由がある。

私が若い頃、つまり半世紀以上前のこと。夜の屋台で管を巻いて

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素人が掌編小説を書いてみる「戻ってきた愛車」

素人が掌編小説を書いてみる「戻ってきた愛車」

今、僕の視線は窓の外、更に言えばアパートの駐車場を向いている。色とりどりに並べられた車が並ぶ中、ぽっかり空いた駐車スペース。そこには僕の車が停まっていた。数日前まで。

その車は、生産されてからもうすぐ30年が経とうとしている、国産のスポーツカー。車に興味を持ち始めた子供の頃からの憧れの車種で、僕はその車種のミニカーを買い、プラモデルを組み立て、ラジコンを走らせ、レースゲーム内で運転し、部屋にはポ

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素人が短編小説を書いてみる・「宇宙人による地球人の観察記録」

素人が短編小説を書いてみる・「宇宙人による地球人の観察記録」

我々の惑星の宇宙人は地球人と変わらぬ外見を持ち、調査の為に地球人に紛れ地球で普通に生活している。ここ十年極東に位置するニホンという国では年季の入ったハリウッドスターを宇宙人と設定し、普通に生活する彼の内面をナレーションで表現するコーヒーの「シーエム」がテレビで流れているようだが、あれは完全に我々の真似としか言いようがない。以下は、我々が生活する中で気付いた地球人の特徴等について簡単に書いたものだ。

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