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☀️ haru

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「結婚」の温度

「高校のときに会った、他校の人、らしいな、相手の人」
24になる年。徐々に友人や知人の結婚報告をSNSで拝見する日が増えていく。
何でも今、若い人同士の結婚が流行ってるらしい。

「でも俺、仮に今結婚したとしたら、幸せになれる気がしないよ」

冷たい雨の降る夜だった。
ひとり寂しいからと、まるで恋人のようにタクヤから電話をかけてきた。低く重たい声は、この時間に聴くと、どこか懐かしいような、安心感が

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☀️ フリーターの今日(4)

☀️ フリーターの今日(4)

一人暮らしを始めてから半年が経った。

相変わらず部屋のものは増えず、好きな服も、買っては売ってを繰り返すから増えず、

気分で買ったブックオフの100円小説たちは読まれないまま空虚な知識としてインテリアとなった。

転職、と言ったら少々格好がついてしまうのだが、ダブルワークのフリーターから職場を変え、契約社員になった。

平均して週2.3の洋服屋での仕事は、とても貴重な経験となった

ミスばかり

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☀️ フリーターの今日(3)

職場を出たのは夜の9時で、外はすっかり秋の涼しい空気に、

とはいかず、生温くて、じっとり、まではいかなくともしっとりとした温度に包まれた。

今年の9月は何を考えているのかよくわからない。

寒い日もあれば、夏を取り戻したかのように長袖なんてとても着れないような暑い日もあり、
とにかく生活が難しい。

駅まで歩いて12.3分、乗りたい電車は9分後。

俺あるあるである。

中学のときに陸上部長距

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☀️ 服へのアプローチの軸がやっと分かってきた(気がする)① 「服が好きか、ファッションが好きか」

☀️ 服へのアプローチの軸がやっと分かってきた(気がする)① 「服が好きか、ファッションが好きか」

ファッションに興味を持ってから約6年、

「服」を好きになってから約3年、

貧乏なため、いろんな服を着てこれたわけではないが、

生活にインターネット環境があったおかげで色々な洋服を調べることができた。

今振り返ると、実に幸せだ。

欲しいと思った洋服が買えないことに嘆いていた過去の自分が恥ずかしくなるほど、

インターネットがあること、現代社会に生きる人々の「当たり前」を幸せに感じる。

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☀️ フリーターの今日(2)

☀️ フリーターの今日(2)

バイト先の最寄り駅から数分歩いたところに、

その地域で最も安いであろうスーパーがある。

一人暮らしを始めてから地域のスーパーはくまなく確認し、また実際に各地で買い物をしてみたが、

そこが1番安い。

ダントツ、飛び抜けて、他の追随を許すことなく、ほど段違いに安いわけではない。

総合的に、全部ちょっとずつ結構安いのである。

恥ずかしい話、一人暮らしをするまでは

本当にお菓子コーナーとお惣

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☀️ フリーターの今日(1)

起床(AM6:30)。

住み始めてからあっという間に2ヶ月が経ったこの部屋は、朝の日差しを過度に受け入れるから、

どんなに遅くまで起きていたとて、その手を抜くことはなく俺の目をこじ開ける。

もう何回、「まだ6時かよ、、、」と『意識』しただろう。

おそらく、「爪伸びたな」、「頭痛いな」、「トイレ行きたいな」など、人生で1万回以上『意識』したことのある感覚と競るほどに、

6時台の起床が日常化

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☀️ アイスがあれば

アイスクリーム。

思えば23年間の短い人生、

嬉しかったことがあった日、

悲しい出来事があった日、

感情が揺れ動いた度に、

俺はアイスを食べていたと思う。

俺のアイスクリームへの愛情は計り知れない。

冷たい食べ物であるから、夏によく食べるのか、

違う。

年中食べるのである。

ご褒美でたまに食べるのか、

それとも習慣的に、毎日のように食すのか、

違う。

食べたいと思った時に

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