片付けても戻してしまう…料理雑誌の魅力
本棚整理のきっかけ:読み返しが難しい本から見直しを
先日、電車の中で読んでいた本をきっかけに、片付けスイッチが入り、この一週間、部屋中の片付けをしていました。
片付けで特に時間がかかるのが本の整理です。
まずは一年間まったく手に取らなかった本を選び、抜き取っていくところからスタート。本棚に少しずつ空間が生まれると、なぜかそれだけで心に余裕が生まれたような感覚になります。しかし、どうしても手放しがたい「例外」が出てきてしまいました。
料理雑誌のパワー:古いからこそ捨てられない理由
本棚の中でも、とりわけ処分しづらい存在がありました。
それは古い料理雑誌たち。
『Elle à Table』『料理王国』『料理通信』『カフェスイーツ』など、どの雑誌も何年も前に読んでいたものですが、毎回どうしても手放せずにいます。
今回こそ処分を決意し、「せめて『Elle à Table』だけでも」と考えましたが、ふと雑誌のページをめくった瞬間、その魅力にまたも引き込まれてしまいました。
料理雑誌の特別な魅力:ページをめくるごとに感じる懐かしさ
ページをめくると、懐かしいレシピや当時ファンだったシェフや料理家の先生の記事が次々に目に飛び込んできて、思わず読み込んでしまいます。
保存したくなるページが多く、料理の写真やレイアウトの美しさにも目を奪われます。
必要なページだけスキャンすればよいのかもしれませんが、そんなことを始めたら時間がいくらあっても終わらなそうです。
想い出の詰まった雑誌:一度手放す決意から元に戻るまで
ページをめくるたび、当時のシェフの情熱や、食材の持つ美しさ、そして自分がその雑誌を手に取った頃の気持ちまでがよみがえってきます。
「読まないなら」と思ってまとめて紐で縛り始めたものの、どこかでまた「一冊だけ確認しておこう」と自分に甘くなり、気が付けば束ねた紐を解き、また本棚へと戻してしまいました。
この雑誌たちを前にすると、単なる片付けの「ルール」では割り切れない気持ちが生まれてしまいます。
思い出とインスピレーションの宝庫としての料理雑誌
料理雑誌には、レシピだけではなく、その時代のトレンドや、今では見られない貴重な情報も詰まっています。
レシピも一つの時代の反映で、古いものには独特の魅力があり、懐かしさとともに新たな発見もあります。
写真の美しさやレイアウトにも趣向が凝らされ、ページをめくるたびにインスピレーションが湧き上がります。
未来への楽しみとして保存することに
今回の整理で、隙間にぎゅーぎゅーに詰め込まれるような本がなくなる程度にはすっきりしましたが、料理雑誌は再び元の場所に収められました。
これはもう「老後の楽しみ」にずっと取っておこう、と決めました。
棚の奥から懐かしい雑誌を一冊取り出し、再びページをめくる。
その日々がきっと自分にとっての豊かな時間になるだろう、と感じています。