餅は餅屋 - お寺の未来をつくるために、いま考えていること
はじめに
みなさん、こんにちは。蓮城院副住職のコウブンです。
今日は以前の放送で話したお寺のブランディングについて、その後の展開や現時点での考えを言語化してみたいと思います。
これを読んでいる方にとっては全くどうでもいい話になる可能性がありますが、もしよろしければお付き合いください。
ビジネスプロフェッショナルの重要性
本日、キングコングの西野亮廣さんのVoicyを聴いていて、とても考えさせられることがありました。
Voicyというのは、Stand.fmと同じような音声配信サービスなのですが、その中で西野さんが
「ビジネスをやるならビジネスのプロを入れるべき」
という話をされていました。
たとえば、素人が寿司を握っても寿司職人のようなクオリティーにならないように、ビジネスでも素人が手探りでやっても成功の確率は低く、プロを雇った方が結果的には良いというお話でした。
この言葉には深く納得させられました。
私自身、副住職という立場ですが、これから住職となってお寺の運営を本格的に行うにあたり、正直なところ経営についてはド素人。
仏教の勉強はしてきましたが、経営の勉強はほとんどしていません。
お寺という場所は、確かに宗教施設ですが、一つの組織として見れば、れっきとした経営体なんです。
現状の課題
現時点で私は、ペスハムさんというパーソナルナビゲーターの方に相談をしています。
とても素晴らしい方なのですが、それは私の考えを言語化し、ある程度の方向性を示してもらうための存在です。
つまり、お寺の運営について、具体的な施策やアドバイスを提供してくれるようなプロフェッショナルな存在ではないんです。
私の知っている周りのお坊さんの中にも、うまくやっている方は確かにいます。
でも、どちらかというと、自分たちの世代をなんとかやり過ごすといったやや消極的な寺院運営で、「新しいチャレンジをして発展させる」とか「仏教の伝統を継承する」といった気概を感じさせるような方ではありません。
つまり、私が目指すべき、モデルケースとなるような存在が同業のお坊さんにいないんです。
神社の宮司さんからの学び
そんな中で思いついたのが、私のお寺の近くにある桜町二宮神社で、例大祭を取り仕切った宮司さんの存在です。
この方は、普段は栃木県真岡市のとある神社の宮司さんで、経営を本当に上手に行っている方なんです。
たとえば、地域コミュニティとの関係づくりや、伝統行事の継承と新しい取り組みのバランス、そして何より、神社を一つの組織として持続可能な形で運営されています。
業界は若干異なりますが、同じ宗教施設という観点から、そのノウハウや手腕を参考にできるのではないかと考えています。
特に、地域に根差した宗教施設としての在り方について、多くの学びがあるのではないでしょうか。
これからのアクション
「餅は餅屋」という言葉がありますが、これは本当に重要な真理を含んでいると思います。
専門家や業界で実績のある方に頼ることは、決して恥ずかしいことではありません。
むしろ、それが賢明な選択かもしれません。
私が一から勉強して試行錯誤していくのも一つの方法です。
でも、それには膨大な時間がかかります。
たとえば、経営の基礎から始めて、マーケティング、財務管理、人材育成など、学ばなければならないことは山のようにあります。
そして、その間にも時代は刻々と変化していきます。
使える時間には限りがあります。
自分が望む通りの未来を描くのであれば、使えるものは全て使う、学べるものは全て学ぶという姿勢で臨んでいくことが大切だと感じています。
おわりに
蓮城院は江戸時代から続く由緒あるお寺です。
これをしっかりと未来に繋げていけるお寺にするためには、特に住職交代という重要な転換期に、きちんとした体制を整えることが重要です。
それは確かに重圧です。
時には不安になることもあります。
でも、この時期にこそしっかりと取り組まなければ、次の世代に良い形でバトンを渡すことはできないでしょう。
これからも試行錯誤は続きますが、一歩一歩、着実に前に進んでいきたいと思います。
もし共感していただける部分がありましたら、ぜひコメントやいいねをお願いします。
#お寺 #寺院経営 #ブランディング #副住職 #蓮城院 #栃木県 #真岡市 #仏教 #寺院改革 #神社 #宮司 #経営 #ビジネス #西野亮廣 #voicy #standfm #お寺改革 #地域活性化 #伝統継承 #日本文化