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人生を豊かにする中国古典の名言48

【今日の名言】

知者は自ら知り、仁者は自ら愛す
(読み:チシャはミズカらシり、ジンシャはミズカらアイす)

『荀子』子道篇

自分のことを知るのが真の知者であり、自分のことを愛するのが真の仁者である、という意味。

今回は知者について書こうかなと思います。


『孫子』には「彼れを知り己れを知れば、百戦殆うからず」という有名な言葉があります。

相手のことだけではなく、自分のことを知ることが大事なのだ、という意味ですが、まさしくこれは知者の考え方ですよね。

孔子や荀子も、同様に「自分自身を知ること」に一定の価値を置いていました。

例えば、孔子が大切にしていた価値観の一つである「忠」は、文字通り「心の真ん中」という意味です。

つまりは「真心」ですね。

真心を込めるためには、自分の気持ちを理解しなくてはいけません。

  • 「〇〇をやってみたい」という自分の願い

  • 「××に喜んで欲しい」といった誰かへの思い

そういった自分の心の真ん中にある気持ちを理解し、それを大切にすることで、目の前の物事に真心を込めることができるようになります。

自分のことを理解することが大事なのです。

また、『論語』には以下のような言葉もあります。

知者は惑わず
(読み:チシャはマドわず)

『論語』子罕篇

知恵のある者は迷わない、という意味。

知恵のある人は物事の道理や自分の気持ちを理解しているので、今何をすべきかがはっきりしています。

自分軸がしっかりしているわけですね。

そのため、いざというときに判断を迷わないのです。

自己理解の大切さは、今も昔も変わらないのだなぁと感じます。


今回の名言は以下の記事でも取り上げています。

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