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人生を豊かにする中国古典の名言#53

【今日の名言】

足ることを知る者は富めり
(読み:タることをシるモノはトめり)

『老子』三十三章

満足することを知っている人は、本当の意味で裕福な人である、という意味。

物質的な豊かさではなく、精神的な豊かさの大切さを語った言葉です。

つまり、自分が今持っているものを大切にし、その状態に満足することで、毎日が明るく幸せなものになる、ということですね。


日々生きていると、さまざまな場面で嫉妬や羨望を感じることがあります。

「あの人は何でも持っていて羨ましい……」
「あの人が投稿すると数万件もいいねがつくのに、自分はさっぱりだ……」

そんなふうに感じてしまって、落ち込んでしまうのです。

これは、他人と比較するからこそ生まれてくるネガティブな感情です。

そのネガティブな感情をエネルギーに変換できるのなら良いのですが、そうでないならば、百害あって一利なし。

今すぐに、他人と比較するのをやめましょう。

とは言っても、実際のところ、なかなかやめられないですよね。

そんなときは、自分が今持っているものに注意を向け、その一つ一つに感謝をしてみましょう。

「この家電も古くなったけれど、今でも十分活躍してくれているな」
「私の投稿を毎回読んでくれたり、いつもいいねをしてくれる人がいる。とてもありがたいことだよね」

そういった「今ある幸せ」に気づくことができると、自然と感謝の気持ちが湧いてきます。

アメリカの作家であり、詩人でもあるウィリアム・アーサー・ウォードも、以下のような言葉を残しています。

感謝の心を育めば、ありふれた1日でも充実した1日になり、平凡な仕事でも喜びに溢れた活動になり、普通の機会でも大きな恩恵をもたらす出来事になる。

ウィリアム・アーサー・ウォード

感謝の気持ちを持つことができれば、ありふれた日常を素敵な一日に変えることができるのです。

何が起こるかはコントロールできませんが、どのように感じるかはある程度自分で決めることができます。

ネガティブな感情に支配されそうになったときには、今あるものに目を向けましょう。

動揺していて何かに集中するのが難しいときは、身近にある物理的なものでも構いません。

コーヒーを淹れたマグカップの温かさや、お気に入りの文房具の触り心地など、自身が落ち着くような何か一つの感覚に集中するのがおすすめです。

その感覚に集中したら、目の前の小さな幸せに、心の中でそっと感謝してみましょう。

私の場合は、お気に入りのソニーのワイヤレスイヤホンをつけて、心が落ち着くまで音楽に集中します。

私が持っているのは好きなアーティストとのコラボモデル(最新モデルの1つ前のモデル)なのですが、ノイズキャンセリング機能も優秀で周囲の雑音をほとんどシャットアウトしてくれるので、一番のお気に入りです。

ネガティブな気持ちに襲われたときは、このイヤホンをつけてお気に入りの曲を聴きながら深呼吸します。

そうすると、イヤホンや楽曲の作者の方への感謝の気持ちが湧いてくるのです。(素敵な製品を世に送り出してくれたソニーにも感謝しています!)

感謝の心は最高の美徳であるだけでなく、他のすべての美徳を生み出す原動力にもなる。

キケロ

古代ローマの政治家であり、雄弁な哲学者でもあるキケロの言葉です。

感謝の気持ちに気づくことができれば、そのほかのこともポジティブな方向に動き始めます。

自分が今持っているものを大切にし、その状態に満足することで、毎日が明るく幸せなものになっていくのです。

他人と比較して苦しいときは、今持っているものに集中しましょう。

「足ることを知る」ことから、すべては始まるのです。


今日も読んでくださったあなたに、最大級の感謝を。


今回の名言は以下の記事でも取り上げています。

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凪平コウ@古典・歴史愛好家
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