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人生を豊かにする中国古典の名言#57

【今日の名言】

楽しみを為すは当に時に及ぶべし、何ぞ能く来茲を待たん
(読み:タノしみをナすはマサにトキにオヨぶべし、ナンぞヨくライジをマたん)

無名詩『古詩十九首・生年不満百』

楽しみにしていることは、時期を逃さないように今すぐやるべきだ、どうして来年を待っていられようか、という意味。

楽しみにしていることは「いつかやろう」と思うのではなく、今すぐやりなさい、ということですね。


投稿時点では2月も半ばになり、年度末が近づいています。

会社では年度末に向けた諸々の対応で忙しくなるでしょうし、確定申告をする方はそちらの対応もあって、この時期はなかなか大変ですよね。

かくいう私も、ここ1~2週間は予想以上にバタバタしてしまい、気づけば年初に立てた目標のことをすっかり忘れていました。

先月中は「今年は〇〇と〇〇をやるぞ!」と意気込んでいたのですが、それからはあんまり着手できていません……。

油断すると、きっとこのまま春を迎え、夏が来て、気づけば秋が終わり、年末になっているのかもしれないと思うと、ちょっとした恐怖です。

「いつかやろう」と思っていては、その「いつか」は永遠にやってこないのです。

人間のモチベーションは時間が経過すればするほど低下するものなので、「やりたい!」と思ったときにとりあえずやってみるのが大事なんですよね。

また、一度手をつけてしまえば、ツァイガルニク効果の影響で継続もしやすくなります。

ツァイガルニク効果とは、「終わっていない状態のものほど記憶に残りやすい」という現象のことです。

ドラマや漫画の続きが気になったり、終えられなかった仕事のことが休みの日にも頭から離れなかったりするのも、ツァイガルニク効果ですね。

この効果をうまく活用するためには、ちょっとでもいいのでとにかく着手することが大事です。

「本を読みたい!」と思ったのであれば、本を買って机に置いておくのではなく、1ページだけでも読んで栞を挟んでおく。

「気になってたドラマを見るんだ!」という方は、とにかくその日のうちに1話だけ見てしまう。

こうすることで、ツァイガルニク効果が発揮され、嫌でも続きが気になる状態になります。

自然とやりたかったことを継続しやすくなるのです。

やりたいことがある場合は、「いつかやろう」と先延ばしにするのではなく、今すぐに始めましょう。

始めるのはどんなに小さなことでも構いません。

自分の「やりたい」という気持ちを大切にし、最初の一歩を踏み出すことが重要です。

その一歩が、自然と次の一歩につながっていきます。

時間は待ってはくれないので、やりたいことにサッと取り組めるよう、自分のフットワークを軽くしていきたいですね。


今回ご紹介した言葉は、以下の回でも取り上げています。

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前回の名言はこちら👇

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