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来週の読書リスト
先週の「来週の読書リスト」を一掃したので、久しぶりに新しいラインナップ! うれしい。
①『にんじん』
ジュール・ルナール 著
ジュール・ヴェルヌを読んだときに、ジュールつながりで出てきた本。とはいえ、『にんじん』自体は以前も一度読もうと試みたことがあった。だけどなんだか陰鬱そうで気乗りしなくて断念したのだった。
にんじん−−。髪の毛が赤くてそばかすだらけのルピック家の三番目の男の子はみんなからそう呼ばれている。あだなをつけたのはお母さんだ。お母さんは、にんじんに夜の暗闇のなかをにわとり小屋の扉を閉めに行かせたり、おもらししたおしっこを朝食のスープに混ぜて飲ませたりする……。だが、にんじんは母親のいじわるにも負けずに成長してゆく。生命力あふれる自伝的小説の傑作。
子どもが虐げられる話は読んでいて気が滅入るので、あんまり気が進まないのだけど。これもジュールのご縁なので、ここは気合を入れて読むことにしよう。
②『おとなの進路教室。』
山田ズーニー 著
進路や仕事、結婚や家族……人生には様々な選択が訪れる。一度自分で「考えて」選んだ人は、きっとどの選択を前にしても、またきちんと自分で選んでいける。
何かの選択に迷ったり、自分の意志がぐらぐらしてきたときに、ぜひ読んでみてほしい一冊だ。
そうなんだよ、そう。わたしがこの仕事を始めてから6年半の間に身に染みて実感した真理がこれ。どんなにすばらしい正解を教えられ導かれたとしても、それが自分で考えて選んだものでなければ意味なんてない。逆に言えば、どんなに馬鹿みたいなことだとしても、それが自分で考えて考えた末に辿り着いたものなのだとしたら、そこにはただそれだけじゃないでっかい価値がある。生きていく糧になるような、でっかいでっかい価値がある。わたしは仕事場の子どもたちに、そんなでっかい何かを育んでほしいんだ。
③『キャッチャー・イン・ザ・ライ』
サリンジャー 著 / 村上春樹
『いまを生きる』
映画が有名な、アメリカの男子校を舞台にした青春小説。やっぱり『ぼくは勉強ができない』と『いまを生きる』と『キャッチャー・イン・ザ・ライ』は10代のうちに読んでほしい物語ベスト3。
10代のうちにこれらのうちの一冊も読まなかったので、30代になって慌てて読んでいる。最後はこちら。
何気に村上春樹の文章をエッセイ以外で読むのが初めてなので、それも楽しみ(エッセイも『遠い太鼓』だけ)。
▼これまでの読書リスト
以下は、少しずつ少しずつ読む予定の本。
・『人生を狂わす名著50』
三宅香帆 著 / 今日マチ子 絵
今回はこちらに紹介されていた本が二冊リスト入り。まだ半分も読めていないので、早く次を読みたい!