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サガン鳥栖 補強診断〜チーム別補強診断#18〜

こんにちは。
Jリーグも開幕してから数ヶ月が経ち、すでに後半戦が始まり、チーム状況を見直しての目標の再設定が行われています。
そこで、「チーム別補強診断」シリーズでは、2022シーズン開幕に向けた各チームの補強に関して、現時点までの成績などを踏まえ評価を行っていきたいと思います。
その上で、各選手の補強診断を『S』から『D』の5段階で評価をし、最後はチーム全体の総括も行おうと考えています。
これまでのシリーズ同様、上位カテゴリーから、北から行います。
第18回となる今回は、サガン鳥栖編です。
なお、すべての情報は7月25日時点となるので、ご了承ください。
また、試合出場などのスタッツは、transfermarktを引用します。

補強動向

改めて、今オフのサガン鳥栖の補強動向を振り返っていきましょう。

なお、この表は以前の記事『2022Jリーグチーム別考察#18 ~サガン鳥栖編~』に記載されている表になります。

また、この表に記載されていない移籍情報は以下の通りです。

【IN】
 ジョアン・オマリ ←FC東京(完全移籍)
 森谷賢太郎 ←愛媛FC(完全移籍)
 手塚康平 ←横浜FC(完全移籍)
 長沼洋一 ←サンフレッチェ広島(完全移籍)
 福井太智 ←サガン鳥栖U18(トップ昇格)
【OUT】
 守田達弥 →柏レイソル(完全移籍)
 飯野七聖 →ヴィッセル神戸(完全移籍)
 孫大河 →ツエーゲン金沢(期限付き移籍)
 中野嘉大 →湘南ベルマーレ(完全移籍)
 佐藤響 →京都サンガF.C.(期限付き移籍)
 藤原悠汰 →モンテディオ山形(期限付き移籍)
 石井快征 →横浜FC(期限付き移籍)
 オフォエドゥ →未定(契約解除)

*なお、長沼選手、手塚選手は加入直後ですので言及しません。
*なお、孫選手、中野嘉選手、佐藤選手、石井選手、藤原選手は今季加入の上での移籍となり、言及しません。

試合結果

選手個人個人の試合での出場データなどをみる前に、まずはチームとしてのここまでの成績を見ていきましょう。

J1リーグ

ルヴァンカップ

天皇杯

個人スタッツ

それでは、ここからはオフの移籍市場で加入した選手をポジション順に(GKから)見てきましょう。

①岡本昌弘(←愛媛FC)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 サガン鳥栖は非常に若いチームです。その中で、J2で300試合以上に出場した経験のある経験豊富なベテラン選手で、主力の朴選手が健在ですので、スタメン候補というよりは経験豊富なバックアッパーとしての獲得と言えるでしょう。
 また、愛媛FCは契約満了による退団であり、資金繰りが非常に厳しいサガン鳥栖にとって、フリートランスファーでの移籍はとても大きな要素でもあります。

考察

 やはり、レギュラーの朴選手が健在ですので、開幕からリーグ戦での出場はありません
 岡本選手と同じく、J2で活躍した経験もある守田選手とポジション争いをしており、2番手、3番手の位置となっています。しかし、守田選手が柏レイソルに移籍することが発表されましたので、今後は2番手となるのが確実と言えそうです。

評価

評価は『B』としました。
 元々、即戦力としての獲得ではなく、経験豊富なバックアッパーとしての獲得であり、現状の立ち位置は想定通りと言えますし、期待値通りと考え『B』にしました。

②深谷圭佑(←品川CC)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 元々、YouTuberをやっていたという異色の経歴の持ち主で、YouTubeのサッカーチームでもプレーしていました。その前は、品川CCでプレーをしていたGKで、高校時代は、帝京長岡高校出身と名門校出身です。
 184cmとGKとしては大柄ではありませんが、高いフィードの精度を誇っている選手で、攻撃の起点になれる選手ですが、Jリーグでの実績もないため、まずは人数合わせという意味合いもある獲得でしょう。ちなみに、深谷選手もフリー移籍です。

考察

 今季より正式にプロ入りをした選手で、リーグ戦に関しては開幕からメンバー入りはありません。ルヴァンカップでは2試合に控えとしてベンチ入りしており、守田選手の退団があったため、3番手というのが妥当でしょう。
 この状態は、期待値通りと言えそうです。

評価

評価は『B』としました。
 これまでの実績面をみても、主力などではなく、3番手程度の立ち位置が期待値であった中で、しっかりとその位置にいるので、『B』にしました。

③ジエゴ(←徳島ヴォルティス)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 昨季は、J1の徳島ヴォルティスで左サイドバックの主力として活躍していました。チームのJ2降格がありましたが、サガン鳥栖へ移籍し個人残留をしたという形になりました。
 鳥栖は基本的に3バックシステムで典型的なサイドバックは置いていません。そのため、3バックの一角としての獲得と考えるのが自然で、J1での経験が少ない若い選手が多いチームの中で、主力として考えられているでしょう。

考察

 開幕戦よりセンターバックでスタメンフル出場を果たすと、第12節のFC東京戦を除き全試合にスタメン出場しております。DFではありますが、守備力よりも攻撃力に定評のある選手で、スローインなどでのチャンスメイクも目立ちます。が、最近は守備面でも技術の向上も見られており、チームが安定してJ1中位にいるための欠かせない選手となっています。

評価

評価は『A』としました。
 加入後よりしっかりとチームの主力に定着し、欠かせない選手になっています。元々、主力候補としての獲得であったとは思いますが、それでもここまで超主力になるとは正直、思っていませんでした。

④原田亘(←FC今治)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 昨季は、J3のFC今治で不動の右サイドバックとして活躍し、J1のサガン鳥栖へステップアップ移籍をしました。ジエゴ選手のところにも書きましたが、サイドバックを置かないチームですので、3バックの一角や右のウイングバックとして考えられていると言えるでしょう。
 J1経験がない選手で、J3からのステップアップですので、いきなり主力ではなく、徐々に経験を積んでいくイメージと言えるでしょう。

考察

 開幕からしばらくは先発機会はなく、先発をしたとしてもセンターバックとしての起用で、慣れない状態が続きました。
 夏の移籍市場前には、右ウイングバックの主力であった飯野選手がヴィッセル神戸へ移籍することが発表され、その後は主力として試合に出場しています。飯野選手退団前は右ウイングバック2番手として立ち位置を確立していました。
 川井監督が愛媛FCで監督をしていた際の教え子でもある長沼選手の獲得が発表され、原田選手にとってはポジション争いの相手が飯野選手から長沼選手に変わったといえるでしょう。

評価

評価は『A』としました。
 J3からの個人昇格ではありましたが、ある程度の試合に出場しており、「準主力」としての立ち位置を確立しています。飯野選手の退団によって、今後はさらに欠かせない選手になる可能性もあります。

⑤ジョアン・オマリ(←FC東京)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 昨季はFC東京でプレーしていましたが、契約満了で退団しており、今季よりサガン鳥栖に復帰することになりました。
 現役のレバノン代表の選手であり、ドイツでのプレー経験やJ1でのプレー経験もある選手で、経験豊富な選手です。決して荒いプレーをするわけではありませんが、シーズンを通じて良いパフォーマンスをすることは稀で、どちらかというと終盤にかけて調子が上がるイメージです。
 獲得理由としては、ディフェンスの退団が多かったため、人数を合わせるという意味合いの獲得でしょう。主力候補ではないと思います。

考察

 ベンチ入り3試合、出場1試合のみとリーグ戦では非常に苦戦している印象です。天皇杯やルヴァンカップでも多くの出場機会を掴んでいるわけではなく、持っている実力を考えると、非常に厳しいシーズンと言えそうです。

評価

評価は『D』としました。
 これまでの実績と実力を踏まえると、毎試合ベンチ入りはマストとも言えそうな選手ですが、今季の成績は非常に期待はずれとも言えてしまう成績です。

⑥堀米勇輝(←ジェフユナイテッド千葉)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 昨季は、J2のジェフユナイテッド千葉でハードワークを重視する尹晶煥監督の元プレーしましたが、リーグ戦での出場機会はわずか8試合。スタメン出場は2試合のみとなかなか結果を残すことができませんでした。
 川井監督のサッカーはハードワークはもちろん、細かなテクニックも求められるサッカーであり、元々、テクニックに定評のある堀米選手にとってはうってつけの環境とも言えます。立ち位置としては、サガン鳥栖には本田選手など有望な若手もいますので、彼らとポジション争いをするイメージでしょう。

考察

 開幕戦から攻撃的なMFでスタメン出場を果たすと、チームにとって欠かせない選手になりました。川井監督のサッカーに瞬く間にフィットしており、攻撃のスイッチをいれる役目を担っている印象です。
 ここまでに、リーグ戦15試合にスタメン出場しており、味の素スタジアムで行われたFC東京戦では、値千金の見事なフリーキック弾を叩き込むなど、プレースキックのキッカーとしても優秀な選手です。

評価

評価は『A』としました。
 昨季のJ2での出場機会をみても、いきなり主力行補ではなかったとは思いますが、それでも欠かせない選手になっており、評価は期待値以上と言えるでしょう。

⑦小野裕ニ(←ガンバ大阪)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 横浜Fマリノスでプロ入りした後、スタンダール・リエージュ、シント=トロイデンとベルギー2クラブを経験したのち、サガン鳥栖に加入しました。そこでは、攻撃陣の核として活躍をすると、ガンバ大阪に移籍しましたが、ガンバ大阪でプレーした2年間は負傷もあり24試合の出場にとどまりました。
 その上で、契約満了となった小野選手は、活躍していたイメージもあるサガン鳥栖に復帰し、再スタートを切ることになりました。鳥栖にとっては、以前の攻撃陣の軸が、戻ってくるに越したことはありませんし、以前、小野選手がプレーしていた時からチームとしてのスタイルを大きく変えているわけでもありませんので、主力候補としての獲得でしょう。

考察

 開幕戦はベンチ外、その後は途中出場と負傷から完全な復帰は果たせていない印象を受けましたが、第10節の柏レイソル戦で今季のリーグ戦初スタメンを果たすと、最前線や攻撃的なMFで起用されています。
 なかなか、得点という結果を出すことはできていませんが、それでもチームにとって欠かせない選手にはなっています。が、「攻撃の軸」かといえば難しいところです。

評価

評価は『C』としました。
 「主力候補」としての獲得であったと考えるのが自然で、これまでの成績は試合にこそ出場はしていますが、決して「主力」ではなくこの評価にしました。

⑧藤田直之(←セレッソ大阪)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 今季よりサガン鳥栖へ7年ぶりに復帰した藤田選手は、サガン鳥栖がJ2からJ1に昇格した時に中盤の軸となっていた選手で、ヴィッセル神戸とC大阪をへて復帰しました。
 当時より、アカデミー出身の選手が増えて、若いチームになっており、経験豊富な選手として若手に経験を伝えつつも、キャプテンとして主力となることを期待されていると言えるでしょう。

考察

 今季のリーグ戦では多くの試合には出場していますが、スタメン出場は4試合のみとなかなか主力になれているとは言えません。チームとして若手の台頭や小泉選手、福田選手のパフォーマンスが良いということもありますが、元々の期待値から考えると少し寂しいと言えます。

評価

評価は『C』としました。
 元々の期待値が高い選手であった分、多くの試合に出場していても「主力」になれていない現状は寂しいと言わざるを得ません。

⑨福田晃斗(←アルビレックス新潟)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 昨季まではアルビレックス新潟でプレーしており、3年ぶりに復帰しました。
 中盤の番人としてボール奪取能力の他、非常にハードワークできる選手で、かつて鳥栖に所属していた際にも主力であり、当時とチームとしての闘い方が大きく変わっているわけではないので、スタイルにマッチする選手で主力候補と言えるでしょう。

考察

 今季は、開幕戦よりスタメン出場すると、サガン鳥栖で再デビューをすると、リーグ戦では第21節の柏レイソル戦を除く全試合でスタメン出場を果たしており、2得点4アシストを記録しています。
 J1の中では若い選手が多い鳥栖ですが、福田選手のような経験がある選手がピッチの中央に主力として君臨しているというのは非常に大きいのではないでしょうか。

評価

評価は『S』としました。
 元々、「主力候補」で期待値が高い選手ではありましたが、現在は主力どころか「超主力」となっており、期待値を大きく上回っていると言えるでしょう。

⑩森谷賢太郎(←愛媛FC)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 昨季は、J2の愛媛FCでシーズン序盤こそ主力として活躍していましたが、後半戦になりチームの成績の下降とともに出場機会を失っていました。その後、愛媛FCはJ3に降格することになり、森谷選手も契約満了に伴い退団が発表されていました。
 獲得理由として一番大きいのは、川井監督と愛媛FCで共闘した経験があるということでしょう。川井監督の志向するサッカーを熟知しており、川崎フロンターレ仕込みの「止める・蹴る」の高い技術も川井監督のサッカーにとっては重要なもので、「準主力」としての獲得と言えるでしょう。

考察

 リーグ戦の開幕から3試合はベンチ外、その後3試合はベンチ入りも出場なしと苦戦していましたが、第7節の北海道コンサドーレ札幌戦で途中出場を果たすと、その後も安定して平均すると2試合に1試合程度のペースで試合に出場しています。
 主力の福田選手のパフォーマンスがよくスタメン出場の機会こそすくないですが、それでも求められている役割は全うできているでしょう。

評価

評価は『B』としました。
 川井監督のサッカーを熟知している選手として求められている「準主力」程度の活躍はできていると言えるのではないでしょうか。

⑪西川潤(←セレッソ大阪)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 昨季までは、セレッソ大阪でプレーしていた西川選手は出場機会を求め、サガン鳥栖へ期限付き移籍しました。
 桐光学園高校時代から、スーパースタートして注目をあつめ、17歳でプロデビュー。18歳になった時には、スペインの名門、FCバルセロナへ移籍の噂が出るなど国際的にも注目されている選手でしたが、所属元のセレッソではほとんど出場できず、これまでに公式戦39試合に出場となっています。
 サガン鳥栖は、J1の中では平均年齢が若いチームであり、若手の選手が多いため、育成という観点ではもってこいのチームと言えます。そのようなこともあり、今季はサガン鳥栖への期限付き移籍を決断したと言えそうです。

考察

 今季は開幕からリーグ戦でもルヴァンカップでもまったく出場機会を得ることがタできませんでした。5月18日のルヴァンカップグループステージ最終節で鳥栖デビューを果たすと、その後はリーグ戦でも途中出場しています。
 とは言え、決して十分な経験を積むことができているとは言えないでしょう。

評価

評価は『D』としました。
 元々、期待値が高い選手で、開幕からスーパーサブなどとして試合経験を積むことが期待されていましたが、元々の想定からすると非常に苦戦している印象です。

⑫菊地泰智(←流通経済大学)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 大学サッカーの名門、流通経済大学より加入した菊地選手は、左足から繰り出されるキックの精度に自信を持っている選手で、中盤から攻撃のリズムを作ることができる選手で、タイプとしては以前、鳥栖に所属していた原川選手と似ているイメージです。
 若い選手が活躍しやすいという土壌があるチームですので、一年目からの活躍というのはもちろん、鎌田選手のような存在になれるポテンシャルもある選手ではあります。

考察

 大卒一年目ながら、開幕スタメンでプロデビューを果たすと、その後はリーグ戦11試合に先発出場と、チームにとって欠かせない選手になりました。最近は、スタメン出場の機会が減っており、途中出場が多くなっていますが、それでも攻撃に違いを生むことができる選手で、確実にチームの中で欠かせない選手になりました。

評価

評価は『A』としました。
 大卒一年目ながら、多くの試合に出場しておりチーム内の序列も高くなっています。少なくとも、期待値は上回っているでしょう。

⑬福井太智(←サガン鳥栖U18)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 サガン鳥栖出身の選手で、まだ高校生ながらプロ入りするなど将来性が非常にある選手です。松岡選手(現:清水エスパルス)や本田選手につぐ鳥栖ユースの逸材で、まだ17歳でありながらすでにU20日本代表に選出されています。
 テクニックにも定評のある選手で、まだ線が細いですが未来の主力候補と言えるでしょう。

考察

 今季、トップ昇格をした福井選手は、ルヴァンカップ1試合にスタメン出場しました。リーグ戦では、第21節の柏レイソル戦で、リーグ戦で初めてメンバー入りするなど、トップチーム登録の選手として一定の存在感を示しています

評価

評価は『B』としました。
 若干17歳で、主力になることを求めるのは酷です。しかし、メンバー入りしている試合などもありしっかりとトップチームにおいて存在感を示し続けています。

⑭宮代大聖(←川崎フロンターレ)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 川崎フロンターレから移籍してきた選手で、フロンターレの下部組織出身の逸材で、U15から継続して年代別日本代表にも選ばれているFWです。
 フロンターレのトップチームは選手層が厚くなかなか出場機会を掴むのが難しいため、武者修行を続けています。昨季は、徳島ヴォルティスへ期限付き移籍しました。今季は、サガン鳥栖で経験を積んでいます。

考察

 今季は開幕から数試合は苦戦していましたが、第4節でスタメンでデビューすると、その後はベンチ外となる試合もあるものの、スタメン出場も継続して果たしています
 得点数はここまで3得点と結果も残しており、多くの出場機会を積んでいることは期待通りと言えそうです。

評価

評価は『B』としました。
 主力に定着したわけではなく、評価は『B』にしました。ここまでの試合出場の数は期待通りと言えるでしょう。

⑮垣田裕暉(←鹿島アントラーズ)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 宮代選手と同じく、昨季は徳島ヴォルティスに所属しておりエースとして活躍していた選手ですが、所属元の鹿島アントラーズには上田選手(現:サルクル・ブルージュ)や鈴木選手、エヴェラウド選手がいるため出場機会を安定して掴むのが難しく、根気もJ1のサガン鳥栖へ期限付き移籍しました。
 J1での経験も豊富な選手ですので、役割としては「新エース候補」というのが妥当でしょう。

考察

 今季は開幕スタメンを果たすと、スタメン出場の機会は少ないですがリーグ戦はこれまでに17試合に出場しており、エースとまではいかないまでも活躍はしています
 小野選手が本職である中盤ではなく最前線で出場することが多いため、スタメン出場の機会が少なくなっています。

評価

評価は『B』にしました。
 期待された「新エース候補」としての獲得ができているかと言えば微妙ですが、途中出場から攻撃に違いをうむせんしゅにはなっており、期待値通りと判断しました。

⑯梶谷政仁(←国士舘大学)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 181cmで81kgと非常にがたいのよい選手で、国士舘大学時代はその体格をいかした空中戦や前線でのボールキープを特徴に結果を残していました。前線からの守備のハードワークもできる選手で、なかなか鳥栖にはいない特徴を持っている選手である一方、ハードワークできるという選手という非常に鳥栖にマッチした選手と言えるでしょう。

考察

 今季はリーグ戦で一度ベンチ入りしましたが、それ以外の試合はベンチ外となっていました。ルヴァンカップでも開幕から2試合はスタメン出場しましたが、その後は出場機会を減らしており、天皇杯でも1分のみとなっており、プロ一年目は非常に苦戦している印象です。

評価

評価は『C』としました。
 大卒ルーキーは別に若くありません。一年目から最低でもカップ戦を中心に試合に出場していくことが大事になりますが、梶谷選手は苦戦しており、若干期待を裏切っていると言えるでしょう。

⑰荒木駿太(←駒澤大学)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 先ほどの梶谷選手は真逆の体格で169cm64kgと非常に小柄な選手で、一瞬のスピードを活かした裏への抜け出しや小柄な体格をうまく使ったボールキープなどに特徴のある選手です。
 かつて鳥栖に所属した金森選手にタイプは近く、サイドアタッカーやシャドーのようなポジションでの起用が見込まれる選手と言えるでしょう。

考察

 今季の開幕戦こそベンチ外となりましたが、第3節で途中出場でプロデビューを果たすと、その後は「スーパーサブ」としてチームに欠かせない選手になっています。
 スタメン出場の機会はありませんが、それでもスーパーサブで出てくると非常に嫌なタイプのプレーヤーですので、第一の目標はスーパーサブで出場を続けプロ初ゴールを決めることでしょう。

評価

評価は『A』としました。
 大卒ルーキーは、カップ戦などで試合出場を積むことがマストである中、リーグ戦でも途中出場で多くの試合に出場している現状は、期待値を上回っていると言えるでしょう。

全体評価

それでは、全選手の評価を振り返っていきましょう。

岡本昌弘 B
深谷圭佑 B
ジエゴ A
原田亘 A
ジョアン・オマリ D
堀米勇輝 A
小野裕ニ C
藤田直之 C
福田晃斗 S
森谷賢太郎 B
西川潤 D
菊地泰智 A
福井太智 B
宮代大聖 B
垣田裕暉 B
梶谷政仁 C
荒木駿太 A

以上のことを踏まえた総合評価は以下のとおりです。

全体評価は「B」としました。
 選手がほとんど入れ替わるのはある種、毎年の恒例行事となっている中で、福田選手などかつて鳥栖でプレーした選手の他、大卒ルーキーを多く獲得していますが、活躍している選手とそうでない選手の差が激しい印象です。

最後に

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コチャTV@フォロバ100
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