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以前、母に訊ねたことがある。 「なんでぼくを産んだの?」 「なんでって、できたから産んだ…
地域活動支援センターのスタッフさんたちとのお別れの日でした。 出会って半年。あっという間…
春は出会いと別れの季節だと言うけれど、別れが多すぎない?! バランス取れてないよ?! 『…
その人に悪気がなくても、何気ない一言に傷つくことってありませんか? ぼくはそういう一言に…
その人は話す時に、目線を外さない。 私の瞳の奥にある、言葉にならないものを見ようとする。 「目は口程に物を言う」が、 「目は耳程に物を聴く」のだと、理解した。 私はその瞬間、その人の中に森の奥で飛沫を上げる滝を見た。 力強い流れをまといながらも、滝つぼではじけ飛ぶ水滴は爽やかだ。 決して触れることは叶わない大自然の奇跡。 でも、その水の軌跡を眺めているだけで、私の心にあった汚れは下流へと流されていく。肺に吸い込んだ空気が、心を透明にする。 ここは、安全な居場所だった。 その
「自己責任」 1 自分の行動の責任は自分にあること。「投資は—で行うのが原則だ」 2 自己の…
「お届け物です」 私はアパートの玄関へ出ると、そこには誰もいなかった。外を眺めても去っていく人影すらない。空耳か? よく見ると足元に荷物らしき段ボールが置かれている。送り状はない。黒いマジックで『7』と殴り書きがしてあった。7とは何だろう? そんなことを哲学する日が来るとは思わなかった。7が孤独な数字だというのは、森博嗣先生の『すべてがFになる』で得た知識だ。その孤独な番号が割り振られた段ボールの中身は何だろうか。 アパートで独り暮らし。バイトでどうにか食いつないでいる孤独