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心魅かれる姉妹 仁徳天皇二二 神話は今も生きている ことの葉綴り六九九
初不動+巳の日
おはようございます。一月二十八日(金)は、今年初めてのお不動さまのご縁日「初不動」。お不動さまは、とても邪気をはねのける協力なお力を持つ仏さま。厄除けをお参りしたいですね。
また、金運招来のへびを表す「巳の日」でもあります。弁財天さまへのお参りもいいですね。
他の暦は、六曜は「先勝」で午前が吉。先んじることで幸を勝ち取れるとされます。
十二直は「定」で、物事の善悪が定まる日。種まき、移転、建築、婚礼を取り決めるのもよし。
二十八宿は「婁」で、設備などの工事、縁談や婚礼、契約、相談ごと、土堀り、移転、旅行に吉。
そして、天が母のように人を慈しむ「母倉日」でもあります。
今日も、皆さん、佳日で平安でありますように!!
いつも、ありがとうございます。
さて、神話の物語、新しいくだりに入ります。
<ことの葉綴り>全体のご案内
「ことの葉綴り」は、神話の物語を、神代から神さまごとに20の「マガジン」に分けて、すべて読めるようになっています。
最新は「神話20 八幡大神さまこと応神天皇さまの物語 」です。
悲劇を招いた恋
第十六代、仁徳天皇さまの御世の物語が続きます。
『古事記』では、この物語は、「女鳥王と速総別王の反逆」とあります。
そして、この物語も、仁徳天皇さまの「恋」が関係しているのです。
皇后の石之日売命さまとの“仲直り”され、寵愛する異母妹の八田若郎女さまも、お一人でもしっかり生きていらっしゃって。
そもそも、父、応神天皇の妃となるはずだった、髪長比賣さまにも一目惚れをして、恋を成就されて寵愛なさいますよね。
心魅かれる異母妹たち
このころは、今とは価値観も時代も違い、腹違いの兄妹姉妹の婚姻は許されていました。
次に、仁徳天皇さまが妃にされたいと願われたのも、異母妹の女鳥王さまでした。
こちらは、寵愛した八田若郎女さまの妹にあたります。
この姉妹の母、宮主河枝比賣さまは、十五代、応神天皇が、寵愛されて大切にされたお妃さまです。
その妃との間に誕生した皇子に、皇位を継がせたいと願われたほどです。きっとその娘たちも、美しい母親譲りで、とても美しくきっと特別な魅力にあふれていたのでしょうね。
仁徳天皇さまにとっては、皇位を譲り合り若くして急逝した弟と、その妹たちに、特別な想いがあったのかもしれません。
そして、この物語に登場するのは、別の異母弟、速総別王さまです。応神天皇の七人目の妃、糸井比賣さまとの間に誕生した御子です。
天皇さまは、この異母弟の速総別王さまに仲人、恋のキューピットとなってもらい、異母妹の女鳥王さまを「わが妃にしたい」と、恋の気持ちを伝える使者となってもらったのです。
恋物語が、なぜ、反逆へと、そして悲劇へと展開していくのか?
それを、ゆっくり(少しずつですが)ご一緒にみていきましょう。