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恋する人が好きな人 仁徳天皇二三 神話は今も生きている ことの葉綴り七〇〇
七〇〇回! 感謝
おはようございます。「ことの葉綴り」日々、神話を綴り、今回で700回目となりました。これも、皆さまのおかげです。ありがとうございます。これからもどうぞ宜しくお願い致します。
一月二十九日(土)の暦は、六曜は、「友引」で朝と夕方が吉で、何事にも勝ち負けのない日とされます。
十二直は「執」の執り行う日。祭祀、お参り、婚姻などのお祝いごと、種まき、建築に吉。何かを決めるのにいい日。二十八宿「胃」は、婚礼、設備の工事、開店開業、就職や求職に吉。お仕事・バイト探しにいいのかも。
そして吉日の「母倉日」と「神吉日」で、天が母のように慈しみ、そしてご神事に関することが吉です。
睦月最後の週末、寒くなりそう。おうちでお鍋でもして温かくしたいですね。
さて、神話の物語に入ります。
<ことの葉綴り>全体のご案内
「ことの葉綴り」は、神話の物語を、神代から神さまごとに20の「マガジン」に分けて、すべて読めるようになっています。
最新は「神話20 八幡大神さまこと応神天皇さまの物語 」です。
女鳥王と速総別王
第十六代、仁徳天皇さまの御世の物語。
恋の物語が多いですね(^^)
今度は、異母妹の妃、八田若郎女さまの妹君、女鳥王さまを、「妃に」と望まれて、異母弟の速総別王さまに、キューピットを頼まれます。
天皇さまのお気持ちをお聞きになられた女鳥王さまは、仲人となった速総別王さまに、こうお伝えになられました。
大君は、皇后の石之日売命さまのご気性があまりにも烈しいものだから、姉の八田若郎女のことも、ご寵愛なさることがお出来にならないではありませんか。お近くにおくことさえおできにならない。
ですから、私は大君にお仕えすることはできませぬ……なぜなら……私は…私は…あなたの速総別王妻になりたいのですから……。
そうなのです。
女鳥王さまは、以前から、異母兄弟の速総別王さまのことをお慕いしていたのです。
そこに、天皇からの求婚があり、しかも、自分が恋する人を通してのことだったのです。
速総別王さまも、驚かれたかもしれませんが、「姉のことも大切にすることができない、そんな大君に嫁ぐ気はまったくない」と、断言され、そして自らの恋心を、ストレートにぶつけてくる女鳥王さまに、心動かされました。
そして、女鳥王さまと速総別王さまは、そのまま結ばれたのでした。
速総別王さまは、天皇の元へと、返事を持ち帰ることができなくなりました……。
一方、仁徳天皇さまは、いまか、いまかと、女鳥王さまへの求婚の返事を心待ちにしていたのです。
さて……どうなりますことやら。
女鳥王さまも、「一人でもいいのです」と仰られた姉の八田若郎女同様に、ご自身のお気持ちに正直で、きっぱりとされていて素敵ですね。
では、また次回へ。
七〇〇回目、ご覧いただきありがとうございます💛