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皇位を狙う道鏡と和気清麻呂へのご神託 八幡大神さま ことの葉綴り六六三
今年最後の巳の日
おはようございます。冬至は、皆さん、どう過ごされましたか?
今年ももうわずかですが、皆さんも、平穏無事でお元気でお過ごしくださいね。
私は、今週がお仕事も山場ですが、冬至、「穴八幡宮」さんと「放生寺」さんへ「一陽来復」お守りの授与にいくことができました!
そして、夜はゆず風呂でポカポカです(^^)
さて、十二月二十三日(木)、金運・財運にいい巳の日も年内最後です。宝くじ購入したり、年末の家計の計算などにいいですね。
六曜は、「赤口」で、お昼前後の正午が吉です。
十二直は、執り行う「執」万物を裁決する日。祭祀、お参り。婚姻などお祝いごとも吉。建築、種まき、五穀の取り入れも吉。金銭の出し入れはよくないようです。なので、家計の“計算”を。
二十八宿は「斗」は、種まき、新規事業に吉。土を掘ったり、倉庫を立てたりもいいそうですって、なかなか今だとないですね。
八幡大神さま、道鏡へのお告げ?
さて、応神天皇さまのご神霊が、八幡大神さまとなられて顕現されて、宇佐の神宮にお祀りされたのが、「宇佐神宮」のはじまりとご紹介しました。
八幡大神さまは、国難も救っていらっしゃいます。
今回は、その物語を……。
道鏡って聞いたことありますよね?
奈良時代の僧侶で、史上六人目の女性の天皇孝謙天皇(のちに称徳天皇)の寵愛を受けて、朝廷の最高位の「太政大臣禅師」に任命されて力を持ち、皇位を狙います。
「道鏡を皇位に就かせたならば国は安泰である」
と、宇佐八幡大神さまよりお告げがあったと、称徳天皇に奏上したのです。
これは大事件です!!
それを称徳天皇は、お喜びになられたそうです。
けれど、ご神託の真偽を確かめるために、天皇は、和気清麻呂を、宇佐神宮にお遣わせになられます。
真のお告げは、和気清麻呂に
和気清麻呂は、宇佐神宮に到着すると、すぐに斎戒沐浴をして、心身を清め、ご神殿にぬかづいて、ご神託を受けたといいます。
それが、七六九年七月十一日のことだったそうです。
その結果は……。
「我が国は開闢(かいびゃく)以来、君臣の分定まれり。臣を以って君と為すこと未だあらざるなり。天津日嗣(ひつぎ)は必ず皇緒を立てよ。無道の人は宜しく早く掃除(そうじょ)すべし。」
古来、我が国ができて以来、君(天皇)と家臣の分は定まっておる。
家臣を持って、君とすること決してあってはならない。
皇位を継承する天津日嗣(ひつぎ)は必ず、皇族の中から立てよ。
それ以外の無道である、道鏡をいちはやく追い払うべし!
この和気清麻呂のご神託により、道鏡が天皇になることはありませんでした。
ところが、意にそぐわなかったため、称徳天皇は、この功績のあった、皇統を守った和気清麻呂公に、なんと、別部穢麻呂(わけべのきたなまろ)という、ひどい屈辱的な名前をつけ九州に流罪にしたのです!!
そして、道鏡にも足の腱を切られてしまいます。
和気清麻呂のご紹介
京都の御所のすぐ西にご鎮座する「護王神社」さん。
こちらに、和気清麻呂公はご祭神としてお祀りされています。
この神社では、毎月21日、「足腰祭」がおこなわれます
奈良時代、天皇の位を手に入れようとした道鏡のたくらみを、阻止した清麻呂公(きよまろこう)ですが、道鏡により足の腱を切られ、さらに九州の山奥に流刑にされてしまいました。
九州へ流される途中でも、道鏡の刺客に襲われますが、突然、山の中から、三百頭の猪が現れて、清麻呂公(きよまろこう)をお守りして、道案内をしたそうです。
その後、萎えていた足も不思議と治癒されて、立って歩けたことから、猪は、足腰の守護神と崇敬されるようになったのです。
八幡大神さまは、和気清麻呂公へ、真のご神託をお授けになり、皇位を守られたことから、皇室の守護神として崇敬されるのです。
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