あなたが抱えてきた花束と、持ち帰る花束。

あなたが、この世界に抱えてやってきた
ひかりの花束は何ですか？
その花束には、どんな花たちが詰まっていますか？

もしやあなたは、私には、
そんな花束がないなんて思ってやいませんか？

あなたの花束は、
あなたの笑顔にも、あなたの泣き顔にも、
あなたの起こった顔にも、いつも咲いています。

あなたの花束は、
あなたが誰かに送る笑顔にも、
誰かに向ける一言にも、
誰かのためにそっと手を添えるドアを持つ手にも咲いています。

惜しみなくあなたの花を出会う人に与え
受け取ってください。
花嫁を祝福するライスフラワーのように
あなたの周りの人たちを
あなたの抱えきれないほどの花束で
お祝いしてあげてください。
そして、
この世界に咲き乱れる美しい花たちから
沢山受け取り、
その喜びの花を咲かせてください。



あなたの花束は、
あなたがこの人生で出会うすべての人との間に咲いています。

あなたの花束は、
あなたがこの人生で目にするすべてのものに咲いています。

あなたの花束は
あなたがふと星を見上げ、
野の花の存在を見、
太陽のもとにふわりやってくる風を感じる瞬間に咲いています。


あなたが、持って還りたい花束は何ですか？
この人生のすべての瞬間でさかせた
数えきれない花たちのうちに、
向こうの世界に抱えて持って還りたい光の花束はなんですか？


あなたがこの世界に降り立ち、
美しい花束として経験した花たちの中で
持って還りたい花はどんな花ですか？

どの瞬間に咲いた花を
最もかけがえのない　”永遠の一瞬”　の花として
持ち帰りますか？

今あなたが
何気なく体験している日々の日常の中にある
”永遠の一瞬”　の花束を見過ごしていませんか？

この日。
この時。
この人と過ごすこの一瞬。
その花の香りを、
色の輝きを、
凝縮した花の香をこの肉体に感じきって
あなただけの花束を持って還ってきてください。

人の悲しみの花はどんな色でしたか？
涙の味はどんな花でしたか？
喜びの花はどんな輝きでしたか？
怒りの花の苦さはどんな味でしたか？

そんなすべてを花束に変えて
私たちの元へ還ってきてください。
あなたたちが持ち帰る
花束の香りを、
輝きを、
ともに味わうその時を心待ちにしています。