人生　シングルモルトでいこう！

”何も足さない。何もひかない。”
有名な世界の山崎のウイスキーのＣＭのフレーズが
実は、人生の極意を言い当てていたという話。
その心は、
ただひたすらに自分として
自分を盛ることなく
自分をへこますことなく
ありのままの正直な自分として存在する。
名誉や、評価、外からの価値が
世の中にてんこ盛りの昨今にあって
愚直に、まっすぐに自分としてそこに存在すること
やるべきことは、ただそれだけ。

気づきはある朝ふとやってくる

気づきは、ある朝ふとやってきた。
気持ちよく夢うつつでまだ布団の中にいるときのことだ。

目を覚まして
意識がこの現実に着地するかしないかの境目。
習い性のように問い続けてきた思考が脳によぎる。
『それで、私は何をやりたいんだっけ？
　私は、何をするべきだったんだっけ？この世の中で。』
日頃ならば、
このままずるずると堂々巡りの思考にはまるところ。

うつつの意識の中で、次の瞬間
『それじゃないんだ。
　ただ、ひたすらに自分として
　自分自身として、
　今ここにあり続ける。
　宇宙の光として今ここに、存在すること。
　これだけなんだ。
　それでいいんだ。
　そして、それが何より大事。
　そのために、この瞬間にやってきたんだ。』
　と別の意識がやってきた。

　まあ、書いてしまえば当たり前の言葉なのだが、
　何十年もかかってしまったわけですよ。
　言葉の言い訳も、
 　精神のエクスキューズも
　朝いちばんの寝起きのボケ頭に浮かぶ
　自動思考にまでしみついた
　『外側思考の鎧』を脱ぐまでに
　何十年もかかったわけですよ。（笑）

『外側思考の罠』

　昭和の香りプンプンの時代に
　生まれ育ったがんばり女子として
　生きていた身としては
　これまで人生の解決策は、
　原因を探して戦うことだったり、
　知識や方法論を身に着けることだったり
　とかく、答えは外にあったわけです。

　（☝過去形になっていること、要注意ですよ！）
　この結果、
　いつも自分の外にある知識や技術、経験をetc...を
　外に探すことに慣れすぎているわけです。
　なまじっか、理屈やだったりするとなおさらです。
　以前、『サヌキ（男性性）とアワ（女性性）の話』
　でもnoteにも書きましたが、
　男女を問わずに
 　理論や理屈、合理性を武器に現代で
　サヌキの感覚を立てて生きている人にとって
 当てはまることですよね。
　そして、今、この瞬間に存在する。
　心理学でいうところのBe here now.
『ただある』ということが究極に難しかったりするわけです。

『成功や物質的所有。
 　肩書。達成したもの事の量。
　どこかの権威のある人がいったことなど』
ぜーんぶひっくるめて、
自分の外側にあることに価値や、人生の指針をもとめると
それは、求めても手に入らない。
よしんば、手に入ったように見えても、
心のポケットは満たされていない。

満たされないので、探し続ける。
求め続けるという繰り返しが起きるわけ。
例外なく、私もその罠にどっぷりとつかっていました。
お金や肩書という方向ではなかったけれど、
構造は一緒でした。（笑）

『何も足さない』『何もひかない』

人はこの世にやってくるときに
抱えきれないほど大きな大きな光の袋を
持ってくるようなイメージだ。
人生で起きる経験は、
一つ一つ起きるべく経験として
体験しているに過ぎない。そして宇宙は完璧にできている。
『今のままで不十分なのではないか。』
『劣っているのではないか』と
外側を見て自分に足りない何かを
つけ足そうとしなくていいのである。
生まれてきた時に
携えて持ってきた起こりうる経験の光の袋は
直接目には見えないけれど完璧なのだ。
限りなく大きく、必要なものはすべて
自分で周到に用意して、もってきているのである。

私たちに必要なことは、
おいしい水で仕込まれたシングルモルトが
正しい時を経て芳醇な人生のウイスキーになるのを
『待つ』ことのみである。
まさに、
『何も足さない。何もひかない。』である。
自分の魂のありのまま、愚直に自分に正直であること。
ウイスキーの味は、仕込んだ直後にはわからない。
けれど、仕込んだ時に不安や心配にかられて
必要のないものを加えたり、
本来持っているもの自分で価値がないと減らして
自分を否定してしまっては、
発酵も熟成もうまくはいかないのと同じだ。

『今ここ』を発見するための瞑想

『まっすぐに自分自身であること』というシンプルな
答えを受け取り、腑に落とせるようになったのは
一重に最近毎朝参加している
小出遥子さん主催の朝のＴＡＮＤＥＮ瞑想の時間による。
これまでも数々の人が、
『自分自身であれ』とか
『今ここにいる』ことの重要性は伝えてきて、
読んでわかったつもりでいた。
でもね。
こればかりは、頭でわかるのと
『腑に落ちて、腹が座ってきて、
ストンとわかる。受け取れる。』
というのは雲泥の差なのよ。

ほんとうかな～？？と思うあなた。
だまされたと思ってやってごらん。
人生シングルモルトで味わい深く
芳醇に生きていけること、受け合います。