フィットネスジムに向かっている間にすでに筋トレは終わっている
健康維持のために、運動習慣をつけなくては。
夕方、仕事を終えた帰り道、水曜日。
半年前から会員になっているフィットネスクラブに向かうはずなのに、
つま先は真逆に向かって歩みを進めている。その行き先は、一直線に自宅に向かっている。
「水曜日は週の半ばで疲れているから、今日は自宅でゆっくり休もう」「無理して運動しても、続かなくなったら意味がないからなぁ」
毎週そんな思考を繰り返しているうちに、気がつけば最初の数回行っただけになってしまっている。
初日は頑張った。ハリきった。それこそモーレツに。
新品のトレーニングウェアに着替えこれまた新品のシューズ。シューズの紐をキツく縛る。
まずは入念にストレッチを行った。
そして壁鏡の前で今のスタイルをチェックする。
beforeをしばらく見つめ。この鏡に映った自分とはもう、二度と会うことはない。サヨナラのかわりに。
ランニングマシーンを30分。息が上がるが気持ちが背中を押してくれている。最後の5分は追い込むように速度を上げた。並んで走っている他の会員をゴボウ抜きするかのように。走っている位置は変わらずとも意思の違いを見せつけてやるんだ。
有酸素運動の後は筋トレ。
片っ端からマシンをこなしていく。肩・背中・胸・腹筋・腰・足。明日のことなんて考えてたまるか。パンパン上等。筋肉よ。あとでプロテインを溺れるくらいくれてやる。
案の定翌日、久しぶりにスノーボードをやった時くらい全身筋肉痛になったのだけど、自分にしかわからないこの痛みが、周りの人たちよりもワンランク上の大人になったような感じて、ドラクエのレベルアップ音「テレテレッテレッテー」も聞こえてくるようなこないような。
あだ名が「滝」になるくらい汗をかいたが、シャワーで全て汗を流しきって。フィットネスジムを後にしたのは22時を回っていた。移動も含めて4時間くらいはフィットネスジムいただろうか。
それでも家の風呂に入る。「ぼくはそういう人間だ」ビックダディーの口調だ。
ご飯を食べた。ご褒美に缶ビールのプシュしたのは、24時の鳩時計が顔を出した時だった。
翌週の水曜日、残業。
翌日の木曜日、残業。
メニューをこなすには、さすがに遅くなりすぎると思い今週は断念。
そのまた翌週の水曜日、ちょっと用事が。
そのまた翌週の木曜日、ちょっとなんかなぁ。
そのまた翌週の水曜日、「あ!そういえば!」。
そのまた翌週の水曜日、「ストレッチだけにしておこう久々だからなぁ」。
・・・
半年後、
自宅で缶ビールを飲んでいる。beforeの自分。20時。
さて、
もう、いっそのこと自宅にトレーニング環境作った方が早いんじゃね?
そう思って、クローゼットを整理して筋トレルームを作ってしまいました。
おお!折りたたみ式のあるやんけ。eena〜!
このダンベルも持っていますが、クッソ重い。未来永劫使えます。これひとつで十分。
背中ゴリゴリしすぎると背中アザだらけになります。ご注意ください。
パーソナルトレーナーは自分です。
YouTubeを見ながらとか音楽を流しながら、30分程度の筋トレと近所のランニングを毎日しております。
介護職って、なんだかんだ言っても肉体労働ですからね。そして、男性職員すくないですから。
体は鍛えておこうと思います。
※前半部分は、ぼくのでっちあげストーリーです。お許しください。アーメン。