宇野哲代【ことばの泉 作文研究室】

「ことばの泉 作文研究室」主宰。ことばの泉 作文研究室は、2001年に岐阜に開設、表現力と思考力を高める作文指導の実践と研究を行っています。

宇野哲代【ことばの泉 作文研究室】

「ことばの泉 作文研究室」主宰。ことばの泉 作文研究室は、2001年に岐阜に開設、表現力と思考力を高める作文指導の実践と研究を行っています。

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「ことばの泉 作文研究室」のこと

はじめまして。 「ことばの泉 作文研究室」主宰の宇野哲代です。 2001年に立ち上げた作文指導教室は、場所を移して現在は、名鉄岐阜駅近くに設けています。 対象は小学生から大人まで。対話と試考と表現とに挑む時間を作っています。 大切なのは、正しく書くことより、深く問い、豊かに表すこと。 点数化された「読解力」「文章力」のための場所ではありません。 世の中を生きるのに必要な、「ひと・もの・ことを読み解き、ことばで表現する力」を磨く場としています。 研究室のホームページはこちらで

    • エチカさんでの出張講座が終了しました

      2日間の「よく見て書く作文講座」が終了しました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。 初めてお会いするかたがほとんどでしたが、どの回も、皆さん「いつも通りの書き方」ではなく、「いつもならやらない書き方」をすごくすごく試してくださいました。対象と自分の言葉とに、本当によく向き合ってくださって、その姿勢がなにより私にはうれしいことでした。 心の声を書き連ねないで、 その声は何を感じ取ることから始まったのか、きっかけとなったものをそのまま、見える形で言葉にして、

      • 課題紹介①スポーツドラマ

        2月から、本科・単科で実施した課題を月に1つか2つ、紹介していくことにしました。研究室の作文講座がどんなものかをお伝えするため、そして、ひょっとしたら学童保育などの場所で作文指導をやってみようかと思っているかたのために、ベーシック課題を公開することにしました。 作文を楽しむきっかけになればうれしいので、課題を試しにやっていただくことは大歓迎です。ただし、研究室の課題を「自分の考えたものだ」として販売・転用することはお控えください。 では早速、1月に実施した課題から、自分の体

        • 24年目が始まります

          2月1日は、屋号を登録した日。23年前、税務署に届けを出し、ぽんと外に出たあの瞬間を今でも思い出せます。冬の日の、そこそこ晴れた日でした。ものすごく青い空ではなくて、白みがかった、ほわっとまぶしい光にあふれた日でした。 あれから23年。よく続いたものだと思います。授業時間の長さが変わったり、教室の名前と場所が変わったりしましたが、変わらないこともあります。 変わらなくて嬉しいこと。 笑い声、です。導入時は楽しく! 声を出して笑ってリラックスして、視野を広げる。そして、書く

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        「ことばの泉 作文研究室」のこと

          出張作文講座、開きます。

          岐阜のギャラリーエチカさんで、出張作文講座をすることになりました。 研究室以外の場所でやるのは久しぶりです。しかも、アートギャラリーで! どんな方といっしょに表現を楽しめるのか・・・、今からわくわくしています。  お申込はエチカさんまで。 梅雨のしっとりした空気の中で、いつもと少し違ったことばを導き出すのを楽しんでもらえたら、と思っています。 ご参加、心よりお待ちしております。 ギャラリーエチカ  ____________________________________

          機械を用いて思考を鍛えられるか

          AIが文章を作ってくれる時代になった。ちょっとしたお知らせ程度なら、Aiに頼んでしまった方が、すっきりと読みやすい(ポイントがはっきりした)文章になる。そんな日はもう目前だ。 昔のSF映画にあったように、人はそのうち声も文字も使わず意思をやりとりできるようになる。思考をそのまま信号に置き換え、相手の脳に直接送る。そんなことを子どもたちに言うと、「自分の考えたことがだだもれになるようで怖いと言う。見たくない・聞きたくないものも脳に送り込まれそうだし、と。しかし私たちが「声」で伝

          機械を用いて思考を鍛えられるか

          6周年と22周年

          もうすぐ5月。今の場所に移転したのは2017年5月だったから、移転後6周年となる。教室開設からは22年。なんのかんので長く続いたものだ。 最初の年に来てくれた人は、今は「親」になっている。今年は二人ほど、出産のために里帰りしたからと、顔を出してくれた。 帰り際に彼女たちは言う。「先生、あと何年やる?」と。10年か15年かな、と答えると「じゃあ、この子を見てもらえるね」と真顔で言う。教室に連れてきたいと言ってくれる。 そんなふうに言ってもらえるのなら、この22年はそれほど悪い

          心得①こどもあつかいしない

          stand fm の配信はコチラ。テーマは同じだけど、内容はちょっと違う。どちらも楽しんでもらえれば幸い。 作文指導をしたいと思う人は少ない…らしい。だからひょっとしたら、これから人の文章にコメントを入れたり直したりすることになった人は、軽く途方にくれているかもしれない。文章指導のしかたなんて学校では習わないし、英語や数学に比べて指導法の書籍も少ないから。これでいいのかなと思いながら始めることになるのかもしれない。 文章指導を始めてからもう30年になる。30年もやっていれ

          心得①こどもあつかいしない

          何が違うの?

          作文指導教室は、学習塾やそれに類似したところと何が違うのか。そんなことについてstand fmで話をした。違いはもちろんたくさんあるけれど、今回は2つのことを取り上げた。noteでもその内容を残しておく。といっても、放送内容とはちょっと違うものになるけれど。 放送はこちら→https://stand.fm/episodes/6253e7a228a01a00068f6ab2 書くことは考えや体験を再構築すること 哲学カフェや読書会。どの考えが正しいと決めるのではなく、それぞ

          元本科生の作品

          4月。本科生たちも、それぞれ新しい場所を得て、嬉しい一歩を踏み出している。 1年間、全然音沙汰なかった元本科生からも、4月からは東京です!とか、京都です〜とかの知らせが届く。 連絡をくれた一人が、「くだらない独り言だけど、誰にも言う機会がないので聞いてほしい」と文章をつけて送ってくれた。 書き出しから、彼の本気度がわかった。他の人にはわからないかもしれないが、小2の頃から彼の文章を読んでいる私にはわかった。背景にはこのところのウクライナとロシアのこととか、その他の胸塞がれる

          3月の講座案内

          3月に開催予定の講座をお知らせします。 ただし、新型コロナウィルスの感染状況によっては休講にすることもあります。悪しからずご了承ください。 ★単科(単発で受講可の講座) 3月13・20日(日)  午後1時~2時半/作文講座  午後3時~4時半/読解・意見文講座 対象/小3~大学生 定員/5名(以前の定員の半分の人数で実施しています) 受講料/1講座3000円 ★18歳からの試考力を高めるオンライン講座 3月5日(土)10時~11半(30分ほど延長の可能性あり) 対象/18

          18歳からの試考力を高めるオンライン講座

          新講座の案内です。 「18歳からの試考力を高めるオンライン講座」 を、始めます! 子どもの言葉の力、考える力を伸ばすのに必要なものの1つに「周囲の大人の言語能力・思考力」があります。私も意識して、授業ではわざと書き言葉で話したり、常識とは逆の視点を示したりしています。 でも、普段の生活の中で「いろんなものの見方を試す・考えを詳細に話す」機会があるかといえば、それほどないのが現実。大人だからこそ持っていたい柔軟な思考力や表現力を鍛えるチャンスはほとんどありません。 そこで

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          音声配信始めます

          2022年、今年新しく始めようと決めたのは、音声配信。 作文指導の心得とか、課題のこととか、今年は声で届けてみようと思った。 ある程度目算がたってから始めたいほうなのだけど、今年からは「とにかく一度やってみる、ダメだったらやめればいい」くらいの気持ちで進むことにした。 とんでもなく下手くそだけど…、どうかお付き合いください。 stand.fm 「ことばの泉作文研究室からの声便り」 https://stand.fm/episodes/61dd06e37c1599000769c

          考えを試す「試考作文」

          ことばの泉 作文研究室で20年間ずっと取り組んできたことは、「考えを試すこと」「表現を試すこと」「自分を試すこと」。すらすら正しく書くことが目的ではなかった。正しく・すらすら・たくさん書けたら自信はつくかもしれない。しかし、「書く」にはもっと、人の内面を深める作用がある。だから単に「教科」としての作文指導をするのはやめよう、と決めていた。 「作文は量より質」。開設当初から何度も皆に言ってきたことだ。たった3行でも、あるいは一文だけでも、そこにその人の「挑んだ表現」があればい

          今、あらためて「書く」を考える

          2001年に岐阜で「文章を書く場」を設けてから、もう20年。たくさんの人が、いろんな理由で私の場を訪ねてくれた。 主語がよく抜けてしまって、何を話しているのかわからない よくしゃべるのに、作文になるととたんに書けなくなる (お母さんが)作文が苦手だったから、こどもには… 作文を教えられないから、プロに頼みたい 入試科目の小論文が書けるように 推薦入試の作文・面接のため 国語の点が低いから 「読む・書く」は学びのすべての基本になるから 将来、書く・話すは絶対に必要になるから

          今、あらためて「書く」を考える