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6周年と22周年

もうすぐ5月。今の場所に移転したのは2017年5月だったから、移転後6周年となる。教室開設からは22年。なんのかんので長く続いたものだ。
最初の年に来てくれた人は、今は「親」になっている。今年は二人ほど、出産のために里帰りしたからと、顔を出してくれた。
帰り際に彼女たちは言う。「先生、あと何年やる?」と。10年か15年かな、と答えると「じゃあ、この子を見てもらえるね」と真顔で言う。教室に連れてきたいと言ってくれる。

そんなふうに言ってもらえるのなら、この22年はそれほど悪いものではなかったのだなと思う。顔を出してくれた子のひとりは、小2から高3までのつきあいだった。「国語の点数を上げる」ための場所ではないことを一番よく知ってくれている人だと思う。

あと10年か、15年。もうそんなに長くはない。何ができるだろうか。誰と出会えるだろうか。最近ちらちらとそんなことを考えるようになった。と言っても、今更大きく展開するようなことは、たぶんしない。
足を運んでくれた人のために、できることを精一杯。今までと同じことを続けていく。それしかできない、ような気がする。

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