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エチカさんでの出張講座が終了しました

2日間の「よく見て書く作文講座」が終了しました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

初めてお会いするかたがほとんどでしたが、どの回も、皆さん「いつも通りの書き方」ではなく、「いつもならやらない書き方」をすごくすごく試してくださいました。対象と自分の言葉とに、本当によく向き合ってくださって、その姿勢がなにより私にはうれしいことでした。

心の声を書き連ねないで、
その声は何を感じ取ることから始まったのか、きっかけとなったものをそのまま、見える形で言葉にして、

と何度も何度もお伝えしました。
対象から離れずに様子を書き続ける、というのは、実はかなり難しいことです。
覚悟を決めて、「この形だけ(色・大きさ・手触り・音・におい・動き・変化だけ)を、3文以上用いて描く!」と思って臨まないと、できないことです。
でも、そのくらい描いてやっと、読み手の心にその形や色合いが映し出されるようになります。いつもの私たちの書き方は、大枠を捉えさせる書き方をしています。それも大切な力ですが、せっかくおいでいただくのですから、いつもの書き方ではないものに取り組んでもらいたいと思って、課題を選びました。

よく見る、感じる、感覚にぴったりの言葉に置き換える。うまくいかないなあとお感じの人もいらしたと思います。
ですが、どのかたの文章も、それぞれの視点で、それぞのれリズムで描かれた、味わい深い文章でした。誰かとかぶるようなものなど一つもなく、工夫も印象も異なる作品がいくつも生まれました。読ませていただき、本当にありがとうございました。

今回も、実施した課題はクラスによって異なります。
23日午前クラスは、「エチカまでの道」。
23日午後クラスは、「おいしそうに描く」。
28日午前クラスは、「実況中継」。
3つとも描写課題ですが、重点を置くものが少し違います。何度おいでいただいても、いつも「少し新しいもの」に触れられるようにと考えています。

またいつか、皆様とお会いできますように!
そして、今回お会いできなかったかたとも、いつかご一緒できますように。
ギャラリーキャプション/エチカの平野さん、山口さん、機会をいただき誠にありがとうございました!

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