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単調な仕事がライターにとって大切なスキルだった話
私は約25年前、国際観光のデータや白書をまとめる仕事をしていた。といっても、それは業務の一部で実際のおもな仕事は一般事務だった。電話当番やコピーとり、お茶汲みなどは女性がやって当たり前の時代だったので、そのことについては言及しないけど…
当時、事務仕事以外で1週間のルーティンとしてやっていた業務がある。
それは担当の新聞(これは月ごとに読む新聞が変わる)を毎日読み、観光に関する記事を切り抜くこと。そのなかで、特に重要と思われる記事を上司が選定する。
選定された記事をカテゴリー別に仕分けて、A4の紙に貼り付ける。その記事の要約を40字以内にまとめて、部署内で共有しているデータベースに入力していく。
その後、製本して資料を本棚に加え、出来上がった資料はクライアントに郵送する。
ここまでが一連の作業だ。
この作業を3年半ほど続けていた。要領がわかってくると難なくこなせるような作業で、だんだんと単調に感じるようになっていた。要するに飽きてきたのだ。
でも、この作業には、
・データベースで検索できるようにキーワードを入れる
・文章のポイントをまとめる
・タイトル付け
という、ライターにとって大切なスキルが含まれている。
あの頃は、同じことの繰り返しでつまらないと思っていた仕事だった。でも、ライターとなった今の自分にとっては何ものにも代えがたい貴重な経験だったなと思う。
学生時代のアルバイト、フランス留学、仕事での単調な作業、専業主婦時代にやっていた家事やPTA活動、それに趣味のハンドメイドなど。それらの経験をひっくるめて今の自分がいる。
どんな些細な経験でも、いつか役立つときがくるのだ。そして、実際に活かされている。人生に無駄なことなんてない。
未来の「私」をつくり上げていく経験をこれからもしていきたいと思っている。やりたいことは何歳からでもできるから。
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