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母親には敵わないから、いちいち落ち込まない。父親にできることをやろう。

何とかしようとしてもできないことはあるから、いちいち落ち込まない。


夜、生後7ヶ月になった息子を寝かしつけようと

ミルクを飲ませて、抱っこしていた。


妻がお風呂に入ってる間に、

寝かせられたらと思って何度もチャレンジしているのだが、

全然うまくいかない。


昨日もミルクをあげ、抱っこしてみて試してみるも、

寝かしつけるどころか泣き続けていた。

全然泣き止まず、特にひどかった。


きっと眠くて仕方なくて泣いていたんだと思う。

「眠いなら寝ればいいのに〜」と毎日思っているが、

眠くてもなぜか寝られなくて泣いてしまう。

もうどうにもコントロールができない状態なんだろうな。

まだ7ヶ月だし、仕方ない。


こんなときは落ち着かせようといろんなことを試す。

ミルクが足りなかったのかなとミルクを足してみたり、

オムツが気持ち悪いのかなと替えてみたり、

抱っこが嫌なのかと寝かしてみたり、

抱っこの仕方が良くないのかと態勢を変えてみたり、

それでも泣き止まない。

もうどうにもならないことになる。


そんなことをしているうちに妻がお風呂から出てきて、

「どうしたのよ〜おいで」と抱っこする。

一瞬で落ち着く。


何なんだ。

妻が抱っこした途端に泣き止む。

今までの時間はなんだったんだ…と思わざるを得ない。


でも仕方ない。

ただただ父親である僕の抱っこじゃなくて、

母親である妻の抱っこがよかったってだけだったみたい。


どうにかしようとしてもダメで、

母親に預けたらどうにかなることが結構ある。

お母さんにはどうしたって敵わないときがある。


でも考えてみたら敵わないのは当然。

そもそもお母さんから生まれてる訳で、

生まれる前からお腹の中で一緒にいて、

血が繋がっていることに加えて、

生まれる前から既に一緒に過ごしていた時間がある。

そりゃあ安心感が違うに決まっている。


お腹の中にいるときから聞いていたであろう

心音だったり、脈だったり、声だったり。

一心同体で過ごしていたから、

触れるだけで安心するのは当然。


自分があれこれ考えてみて、やってみてもダメなことって存在する。

どうしようもないことだってある。

いちいち反応して落ち込む必要なんてない。

どうしようもないことだってある、ということ理解しているだけでも、

だいぶ生きやすくなる。


そういうものなんだ、と割り切って切り替えて、

他に自分にできることを考えて、動く。

これに尽きる。


人間誰しも得意不得意がある訳で、

自分が不得意、できないことは、得意な人にお願いして、

自分が得意、できることをどんどんやっていく。

そんなふうに協力しあって、支え合って生きていけたら

心地良く過ごせるだろうなと考えさせられた。


母親になることはできないから、

父親である僕にしかできないことを探してやっていこう。

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