3歳の娘が妊婦の妻に優しくする姿を見て、人への思いやりに年齢は関係ないと思った話。
娘が妊娠中の妻に優しい。
割と多い保育園の荷物を自分で持ち、妻のことを気遣いながら帰ってくる。
保育園までは近く、大人の足で10分もかからない程度の距離だが、
娘の歩幅では割と距離がある。
毎度、汗だくで髪の毛をおでこにピタッとくっつけて、顔を赤らめて、帰ってくる。
「パーパー!ただいまー!あさちゃん帰ってきたよー!」
「見てぇー!荷物自分で持ったの!」
「おー!おかえりおかえり!すごいじゃん!自分でよいしょよいしょって持って帰ってきたんだ!」
「うん!よいしょよいしょってさ、持って帰ってきたんだよ!」
「ママはさ、お腹に赤ちゃんいるからさ!自分で持った方がいいかなーと思ってさ!持ったんだよ!あさちゃんお姉さんだからさ!」
帰ってきた娘の言葉を聞いて、
随分と立派になったもんだと、泣きそうになった。
妻のお腹が大きくなる前は、自転車でお迎えに行っていたため、
荷物も自転車に乗せてヒューッと帰ってきていた。
でも最近はお腹も大きくなってきたため、歩いて帰ってきている。
日頃から家で重いものは僕が持ったり、
休日に外出したり買い物に行ったときに重いものは僕が持ったり、
娘を抱っこするのは僕だったりした。
娘にもそんなときに
「ママはお腹に赤ちゃんがいてさ、重いもの持ったりあさちゃんを抱っこしたりするのが大変なんだ。
重いもの持ったりして転んだら大変でしょ?
だから、パパが全部やるからね。
ママが元気な赤ちゃんを産めるように、あさちゃんも協力してくれるかな?」
なんて声をかけたりしてたから、きっと彼女なりにちゃ〜んと理解していたんだろう。
保育園の帰り道、ママと二人、パパはいない。
でも自分の荷物はある。
ママのために自分が持たないと、となったんだと思う。
まだ3歳だけど、立派に人を思いやることができる。
素晴らしい。
時に年齢を理由にしてしまうことってあるけど、
3歳だってちゃんと話せば理解できる。
自分で考えて行動もできる。
親である僕や妻が思いやりのある態度を示せば、
子である娘もちゃんと見ていて、影響を受けて、
思いやりを思いやりで返してくれたりする。
思いやりに年齢は関係ない。
どこかで思い込んだりしていないか?
無理だと決めつけていないか?
成長の目を摘んでいないか?
日常の節々で自分に問いかけていきたい。
世の中は、人と人が繋がっていてできている。
当然、互いに思いやれた方が気持ちよく生活もできる。
娘が妻を思いやれるように、僕も人への思いやりを忘れずに生きたい。
誰に対してもじゃなくていい。
まずはいつも一緒にいる家族から。
小さいところからやっていこうと改めて思えた。