あめんぼ 赤いな あいうえお
演劇やってた(やってる)人なら大体共通言語として使える「あめんぼ」って知ってます?
正確には「五十音」っていう北原白秋の詩?なんですけど
大体滑舌の練習に使われるんですわ。
あめんぼ あかいな あいうえお
うきもに こえびも およいでる
って感じで「わ」まで続いてくんですけどね。
これと落語の「外郎売り」を毎日毎日喋ってたもんだから、流石に覚えちゃうわけですよ。
そもそも僕はどうでもいいことをずっと覚えてるタイプなんでね。
寿限無なんて当たり前、一から無量大数まで数字の桁言えるし、ピカソの本名だって覚えてますもん。
人生で使ったことない。
ちなみにスリランカの首都はスリジャヤワルダナプラコッテです。
で、この「あめんぼ」
当時は滑舌の練習=言葉のリズムくらいに思ってたんで、中身についてそんなに真剣に理解してなかったんですね。
だからこそ凄い勘違いしていたというか、北原白秋サイコパスなんじゃないかって思ってたんですけど、今日冷静に考えたら違うことがわかりました。
せっかくなんで全部書くから、みんなも覚えてみよう。
あめんぼ あかいな あいうえお
うきもに こえびも およいでる
かきのき くりのき かきくけこ
きつつき こつこつ かれけやき
ささげに すをかけ さしすせそ
そのうお あさせで さしました
まずここまで。
当時は「ささげ」がわかってなかったけど、大角豆のことですね。
酢をかけて食べたことは無いけど。
その後急に魚を刺したことを報告してくる唐突さが情緒大丈夫?って感じですがまあ良いでしょう。
たちましょ らっぱで たちつてと
とてとて たったと とびたった
なめくじ のろのろ なにぬねの
なんどに ぬめって なにねばる
はとぽっぽ ほろほろ はひふへほ
ひなたの おへやにゃ ふえをふく
タ行はいまいちわからん。
わかるけどわからんって感じ。
納戸でぬめってる粘り気のあるものは何なんでしょうね…
なめくじかな…
そして唐突な「はとぽっぽ」。
これ口に出して読むとわかるんですけど、ここで「はとぽっぽ」ってくるの凄いリズムが変わるんですよ。
イントネーションというかアクセントが違うからだと思うんですけど、面白いポイントです。
ほろほろがよくわからんけどね。
ほろほろ鳥を連想しちゃうのは僕がサイコパスなんでしょうか。
まいまい ねじまき まみむめも
うめのみ おちても みもしまい
やきぐり ゆでぐり やいゆえよ
やまだに ひのつく よいのいえ
らいちょうは さむかろ らりるれろ
れんげが さいたら るりのとり
まいまいねじまきは、カタツムリの殻がグルグルなことを言ってるのか。と、今更腑に落ちる。
そして急に「梅の実落ちても見もしまい」と強めの表現
焼き栗茹で栗のネタ無くなった感は置いといて
1番の問題文
やまだに ひのつく よいのいえ
これね。
僕ずっと山田に火のつく宵の家
だと思ってたんですよ。
しかも山田はちびまる子ちゃんの「だじょ~」の山田が頭の中に浮かんでてね。
最後のわ行が
わいわい わっしょい わいうえを
うえきや いどがえ おまつりだ
なんですけど、もう僕の頭の中では山田の家に火を付けてわいわい祭をやってる画しか浮かんでなかったんですわ。
でも改めて考えると
山田に灯のつく宵の家
でしたね。
夜、月明かりくらいしか無いような山、田んぼの景色に、ポツンと灯りのともった家が見える情景なんだなあ。
どうやらサイコパスなのは僕の方だったようです。