インスタント沼という映画の、ハマる人はハマる沼
ミロが販売中止ーーーーーーーーー!?
この衝撃のニュースが全国を掛け巡った頃
僕は「沈丁花ハナメの朝は…!?」と思っていました。
スプーン10杯のミロと牛乳約12ccを混ぜれば出来るぞ、
しおしおミロ
と麻生久美子さん演じる沈丁花ハナメ。毎朝飲む。
これ実際に作ればわかるけど
アホちゃう?
というくらい身体に悪そうなシロモノ。
そんなハナメの朝のルーチン紹介が冒頭で始まる映画が
インスタント沼です。
「亀は意外と速く泳ぐ」「転々」などで知られる
三木聡監督の作品で
シュールなコメディ要素が淡々と続く感じ。
時効警察のコンビでもありますね。
僕は好きです。
逆にハマらん人は終始ハマらんと思う。
ジリ貧街道まっしぐらなOL生活に終止符を打ち、意地の重さで沈んでいる自分に気づいたハナメ。ヘンテコな骨董屋“電球”と出会い、自らも骨董屋を営むうちに自分らしい最高の幸せをつかむ。奮闘するハナメと彼女を振り回す濃い家族や仲間たちが、笑いあふれる豊かな世界を見せてくれる。
価値とは、その物が有名だとか金額が高いということではなく、それを大切に思う気持ちにこそあるのだ。
この「ジリ貧」という言葉は
映画内では若干ニュアンスが異なる意味で使われ、
他にもこっちも使いたくなる独特な言葉が飛び交う。
なんらもな~ とか。
映画として物凄く壮大なストーリーがある、とか
感動的なラストがアナタを待っている、とか
衝撃のどんでん返し…!とか
そういうもんは無い。
けど、観てると面白く、
なんとなく前向きになれるんだよなあ
という作品です。
映画の中でシャバシャバミロを飲む奇妙なおっさんが
落ち気味のハナメを連れ出すシーンがあります。
そのおっさんは風呂の蛇口を全開にして
湯船にお湯(水かも)を貯め始めると、
行くぞ!!!
とハナメを連れ出す。
そして二人で自販機で飲み物を買ったり
近所の喫茶店で食事をしたりして
やばいやばいやばい…!となりながらテンションが上がる。
あのシーンは真似したなあ。
外に走りに行って途中でキャベツ買っちゃって
ああやばいこれは重い!
って焦ったり…
今思えば夜にキャベツもってニヤつきながら走って笑う男って通報案件な気がするけど
あの頃悩んでた沈んだ気持ちは確かに無くなりました。
自分の考え方1つで見える景色って変わるんですよね。
最後にハナメの素敵なセリフ
世の中の出来事のほとんどは大したことないし、
人間泣いてる時間より笑ってる時間の方が圧倒的に長いし、
信じられないものも見えるし、
一晩寝れば大抵のことは忘れられるのよ!
とにかく、水道の蛇口をひねれ!
そして、その嘘と意地と見栄で塗り固められたしょーもない日常を洗い流すのだー!
ハナメがこの言葉に行き着くまでの
シュールなドタバタ劇、面白いですよ!
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