No.187【アドラー心理学】令和流「お客様は神様です」
こんにちは。
オンラインダイエットコーチ
メンタルフィットネスコーチ
新井浩太(こうた)です。
さて、アドラー心理学を学んでいるので、今日もそこからの気づきや考えたことを書きますね。
今日は、競合関係と協力関係の世界のお話をしますね。
競合関係は、勝ち負け、上と下などと常に競争下にさらされるので、心が休まることが難しく、不安や怒りの感情に日常を支配されやすいです。
協力関係は、競争とは無縁で勝ち負けはなく、みんなが対等というスタンスなので、心が休まり、穏やかな気持ちで暮らすことができます。
アドラーは、みんなが幸せに生きる方法を考えていたので、アドラー心理学では人と協力関係を築けるようになることを目指します。
一昔前の「お客様は神様」
もう一昔前になりますかね。
飲食店や小売りの店舗販売、ホテルなどの接客で、従業員側が来店されるお客さんをもてなす心構えとして「お客様を神様だと思いなさい」などと上司や先輩から教えてもらったのは。
その心構えをお客側が、お店側や従業員に強要するというような事もしばしばあったと思います。
自分はお客様だから神様だ。
自分が満足する接客をするのが、店側のサービスだろう。
自分が不快に感じることは許さない。
従業員の態度は、自分の言うことを何でも「はい、お客様」と二つ返事をする召使いのようなものだ。
今でこそ、このような態度のお客さんはかなり減りましたし、ここまでヒドイものではないかもしれませんが、似たような感覚で来店する人は、数年前までは少なくなかったと思います。
昔の価値観
それがまかり通っていた時代は、地位財が幸福だと考えられていましたね。
卒業大学、職業、職位などの社会的地位、収入や預貯金、不動産などの財産、車や家などの物質が幸せの象徴だと考えられていた時代です。
それらが豊かだと、人間的に優れているなどという風潮があったと思います。
それは、戦後の焼け野原から、国を再建するためには必要な価値観だったと思います。
しかし今はそのような価値観は時代錯誤も甚だしく、今でもそのような価値観を持っている人は、残念ながらこれからの人達はついてこないですし、今いる人達も離れていきますね。
アドラー的に言うと、競合関係が好きな方ですね。
今の価値観
今の時代は、地位財ではなく、非地位財が豊かだと幸福だと考えられています。
非地位財とは、健康、自由、愛、社会的な人との繋がりなどの基本的に目では見えないもので、心を豊かにするものですね。
そして、それらは人それぞれ感じ方が違うので、誰が優れていて誰が劣っているなどの競争はありません。
非地位財を豊かにするには、アドラー的に言うところの協力関係ですね。
非地位財を得るためにも、もちろんある程度の金銭が必要です。
ですから、地位財は一切いらないという、白か黒か、〇か✖かなどの極端な考え方ではないことは、大丈夫だと思いますがご理解ください。
今の時代の「お客様は神様」の考え方
今の時代は、70代前後以降の仕事をリタイアされた方々が懸命に国を盛り上げてくれたおかげで、物質などの目に見えるものは十分過ぎるほど豊かになりました。
20年前くらいに普及した携帯電話は大人しか持っていませんでした。
その携帯電話は、今ではスマートフォンに姿を変えて、そのスマホも小学校低学年の子供が持っていたりする時代ですからね。
ですから「お客様は神様」の考え方も、今の時代に合うものがいいと思います。
一昔前は競合関係が共通感覚でしたが、今やこれからの時代は協力関係が共通感覚だと思います。
協力関係においての「お客様は神様」は俗に言う「神対応」だと、僕は考えます。
例えば何かで順番を待たされた場合は、
「忙しくて大変ですね。何かお手伝いすることはありませんか。」
「私は大丈夫です。ここで待っています。」
従業員の人がミスをしてしまった場合は、
「私は大丈夫ですよ。何か手伝うことはありませんか。」
従業員の人がサービスを提供してくれたら、
「ありがとうございます。嬉しいです。」
などというように自分は精神的にゆとりを持ち、従業員の人に対しては「応援」と「支援」と「感謝」の気持ちで接するようにするのが良いと思います。
みんな自分と同じように感情をもって一生懸命に生きている
従業員の人は、その人なりに一生懸命に頑張っているので、応援する気持ちを持ちたいですよね。
サービスを受ける場合は、自分が相手を支援するような場面は多くはありませんが、もしあれば出来るだけ支援するように心掛けたいですよね。
もし万が一、従業員の人が一般的に見てやる気がないようだったり、対応が粗雑だとしても、やはりそれでもその人なりに一生懸命なんですよね。
自分には理解できない、分からない、知らない理由があって、そのような態度になっているのだから、どのような時でも、常に感謝の気持ちを持っていたいですよね。
「神対応」は上から目線ですることではなく、ただ単純に自分がしてもらえたら嬉しいと思うよう対応を心掛けるということです。
仲の良い友人にするような対応とでも言えますかね。
みんな自分と同じように感情をもって、同じように一生懸命に生きていますから、対等ですからね。
そのような心構えで日々を過ごしていれば、いつの日にかみんなが優しく笑い合える日がくるのではないかなと思います。
競合的関係の価値観で育てられている自分達は、頭で協力的関係を理解しても、実践するのは難しいと思います。
ですが、実践することを意識していれば、いずれはできるようになると信じています。
僕は人間的に未熟で、まだまだ周りに迷惑をかけてばかりですが、協力的関係を人々と築けるように頑張りたいと思います。
ということで今日は以上です。
これからもアドラー心理学を学んで実践して、自分らしく強く生きていきたいと思います。
同調圧力を押し付けようとしたり、上下関係をつくろうとマウントを取る人、権力を振りかざす人などに屈することなく、共に自分らしく強く生きましょう!!
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます☆
また明日(^O^)/
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