【泥だらけのヒッチハイク】東京→北海道へ 2日目
初日で東京から出ることができて、
茨城県古河市で迎えた朝。
本当にありがたいことに、最後に乗せていただいた方のご実家へ宿泊させていただく運びとなった。暖房が効いていて、屋根があって、静かに、横になって眠れることに感謝した。
朝から、差し入れでおにぎりやサンドイッチをいただいた。
自分が同じ立場だったら、初めて会って何も知らない人にここまでできるかと言われると自信がない。でも、目の前にはそれを誰かの為とおもって行動してくれる人がいる。その優しさとあたたかさに触れて、すごく感動した。
その方のご友人の方に前日夜に電話して、ちかくの公園まで送ってもらうことまで段取りをしてくれた。
わざわざ迎えに来てくれて、凡そ20分くらいの道のりを送ってくれる。ただそれだけなのに、動いてくれる姿勢。この方々は20歳の来年成人式を迎える人たちなのだけど、その人柄が大きく見えたし、とても素敵だった。
古河総合公園まで送っていただいたあとには、
家族写真を撮影できたらと思っていたので、
少しPC作業をしたあとに、実際に声をかけていった。
ゲリラ撮影をするときに気を付けていることは、
「怪しいと思われない清潔感」を持つことだと思ってる。
相手が誰かも知らないからこそ、
自分を一目見たときに、カメラをやってる人なのかな?とか、なにか目的があってやってる人なのかな?っていうイメージを持ってもらうこと。そのために、身なりにはすごく気をつけている。綺麗に装うことは、百貨店時代から意識的にやってきたことだし、どこをポイントとすれば良いかを理解してる。
また、自分がカメラマンになる前に何をしていたかを伝えるようにしてる。三越伊勢丹という名前は、企業として思ったよりも認知されているし、百貨店の人というイメージが、変な人がいるイメージではないからこそ、少しは安心材料になる気がしている。
さらに、カメラはじめてからゲリラ撮影を沢山してきた。そのときにどういう風に声をかけるかによって、相手の反応が違うことを理解していたから、その経験が今回のヒッチハイクにも生きているとおもう。
1組目に撮影させていただいたご家族。
公園では、子どもたちがのびのびと遊んでいる。
だからこそいつもの日常だし、スタジオ撮影とはちがって肩肘張らない写真が残せる気がしている。日常を客観視する写真は、第三者がいないと絶対に撮れない。
構図や、景色が良いところでなくていい。
大切なことは、撮影されるご家族にとっての日常を写し残すこと。
僕が両親との思い出が人よりも多くない。
自分が写し残す写真には一種の「羨ましさ」が常にまじっている。それは、僕が見たかった光景が目の前にあるからだ。そんな自分だからこそ、この仕事をしていることに意味があると思うし、自信を持って、「僕に撮影されること」を強みにしてる。
2日目も素敵な出会いが沢山あった。
人に導かれ、きっとこの場にいる。
何かの縁でこの場にいるはず。
そして、今回初のお風呂につかり、
また迎えに来てくれた。
佐野サービスエリアまで、わざわざ高速に乗り送っていただいた。どこまでも優しい方々だった。ありがとうございました。
その後、ヒッチハイクでまた1組乗せてくださる方がいらっしゃって栃木県・宇都宮まで辿り着くことができた。3日目には福島県にはなんとか到達したい。場合によっては宮城県まで行けるとありがたいと思ってる。挑戦はまだ序章。
最後に、撮影させていただいた方たちの写真を。
毎日に感謝し、優しくしてくださるかたに感謝する。
今日もがんばりたい。
前へ必ず進んでいこう。
おれ、がんばれ。