伸びた眉毛を切る事とお釣りを新札(ピン札)で渡す事の類似点

こんにちはこんにちは

理美容では年配のお客さまから
『伸びた眉毛を切って欲しい』
というご要望を頂く事は割と珍しいお話しではないんだけれど

じゃぁ
全ての眉毛が伸びた人が、その眉毛を切って欲しいと望んでおられるかというとそうではなく

中には

『(商売繁盛や長生き)の縁起モンやし切らんといて』
とか
『孫が引っ張って遊ぶから、そのままにしといて』
といった風に
【伸びた眉毛を切って欲しくない】
という人もおられる訳で

『喜んで貰えるから』
と、無断で黙って突然切ってしまうと万が一があるといけないので
眉毛についてはその都度、切っても良いのか確認をする様にしている訳です

とは言えこれって、切って欲しい人からすると
なかなかその様な状況を想像する事は難しいから
切らないでいると

『切るものじゃないの?』
と、いわゆる手を抜かれたと勘違いされてしまう方や、中には
『プロなのに気が利かない』
とご機嫌を損なわれてしまう方もおられる

この様な経験から眉毛については毎回確認をさせて頂く様な習慣が自然と身に付いた訳です

で、ある現象がこれとよく似た状況じゃないかなと思いましたよというのが本日のお話し

それがタイトルにも書いた
【お釣りを新札(ピン札)で渡す】
という事

個人的には
『そう言った事に気を遣っておられるお店もあるんですね』
という程度の認識でした

まぁ、確かにパリッとした新札(ピン札)をお釣りで頂くと気分の悪いものじゃない

なので、わざわざ両替をしに行くまではしなかったけれど
新札(ピン札)が回ってきた時は積極的にお釣りでお渡しする様にしていた訳です

だってお客さんに良い気持ちで受け取って頂きたいから

ところが

『気持ちは嬉しいんやけど数えにくいから、ごめんやけど古い(使用済みの)お札あったら、そっちに変えてくれん?』

と言われて
『ああなるほど!』
と思った次第

仕事的に現金のやり取りをする多くのお客さまは年配の方である事が多く
自分も例に漏れる事なく加齢とともに油分というか潤い的なものが減少して
ゴミ袋やスーパーやコンビニで貰う(買う)レジ袋やそれこそお札を数えるのに
以前より苦労するようになったのも事実

ゴミ袋やスーパーやコンビニのレジ袋であれば
多少の時間が掛かった所でどうって事は無いが
咄嗟にお金を数え間違って受け渡しをしてしまったら大変

そりゃ新札(ピン札)ではない方が良いというのも、ごもっともなお話し

だから、手元に新札(ピン札)が回ってきた時は
お釣り用に取っておくのではなく口座に入金する以外は積極的に買い物等で使うようになった訳です

誤解して頂きたくないのだけれど、これは何も
『みんなこうするべき』
とか、そんな事が言いたい訳ではありません

あくまで自分はこの様な2つの類似点した経験から、この様な事を学びましたよと言うお話し

で、これって要は
『その善意の先には、それを望んでいない人がいるのかも知れない』
という事を忘れちゃいけないよねってお話しなのかなと思う訳です

そして
その善意の先に、それを望んでいない人がいたと知った時に
優先順位を間違えないようにしないとねと改めて背筋を正しましたよというお話し

だってね、この
10人中9人は喜ぶが1人が困るという状況で、9人の喜ぶを優先してしまうと
あまり良い方向へと物事は進まないのではないのだろうか

例えば

友人を笑わせる為にさほど仲良くないクラスメイトが嫌がる事でも平気でネタにしてイジっちゃうなんて事になってしまう……

これが加速していくと

イジられた側が深く傷付いたと知った時に
イジった側が
『そんなつもりはなかった』『悪気はなかった』という、とても残念で悲しい結果になっちゃわないだろうか

くどいけれど何も
『お釣りを新札(ピン札)で渡す事』
は否定していませんのでその辺りは何卒

まぁ、そのうちキャッシュレス化が進んで
新札とかピン札なんて概念も無くなっていくんでしょうけど

カードより現金を好む文化というか国民性もあるとはいえ
先日から流通しはじめた新紙幣の1万円札には、その偉大な功績の一方で女性関係にだらしなかった渋沢栄一が描かれているので結婚式の御祝儀に使ってはいけない
なんて事を言っているうちはキャッシュレス化進はんできたといえども、まだまだ先なんでしょうけどね

おしまい

いいなと思ったら応援しよう!