いつも通りの今日

こんにちはこんにちは

タイトルに書かせて頂いた
【いつも通りの今日】
って、当たり前のようで当たり前じゃない

今日はそんなお話し

ホスピスでのお仕事。
今日のお客さまは中学1年生。

転院元の病院へ入院された時からのお付き合いもあり、今までの関係性とか施術中のサインを思い出して
無い知恵を振り絞って、色々考えて週末に
ユニフォームじゃなく私服で福祉訪問理美容業務に挑む。

これ以上ない程に全力で
やれる事の全てを本気でやった。

いつもと変わらずアホな話しもして、しょぉもない事で笑ったりした。

カットが終わって
『どう?気になる所ない?』
って、色々思う事はあったけど、いつもの様に平静を装って声を掛けた。

そしたら…

『あんな…うっし〜まで俺に変な気ぃ使わんといてぇや…寂しなるわ…』
って。

まぁ、ものの見事に
こっちの小細工なんて見透かされてた。

ごめんな〜
そりゃ、つらいよな…

今まで散々頑張ってきて…疲れてるよな…
点滴のルートやら採血で針を刺されまくって
腕は両方パンパンに腫れて、そりゃ痛いよな…
薬が合わんくて散々吐いてたよな…
髪の毛めっちゃ抜けた時もあったよな…

まずはその事に
心と耳を傾けなアカンかったよな…

せっかく開いてくれた扉を閉めちゃってたよ…

頑張るの疲れた貴方に
頑張ってどないすんねんよね

もっと気楽に、いつも通りに…

貴方の非現実となった
『いつもの当たり前』
を提供できなくて、ごめんね。

だから…お願いだから…

もう一度だけ…
カットさせて貰えんやろか?

いつも通りのカットをさせて貰えんやろか?

めっちゃええ仕事するから。

もう少し生きてみぃひん?

まだ貴方と喋りたい事めっちゃあんねん。

せやし、もぉちょっとだけ
貴方のスタイリストを名乗らせて貰えんやろか?

こんなダサいおっちゃんやけど、もう少しだけ
貴方のスタイリストを名乗らせて貰えんやろか?

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