2023/07/21
「こんな人生まちがっている。幸せになろうなんてことが、そもそもまちがっている。こんな呪われた人間が。」
と泣き叫ぶ私に
「なんもまちがってなんかない。」
と言う夫。
「こんな人生まともじゃない。少しでもまともになろうと、まともになろうと、健常者みたいになろうとしてんねん!」
と泣き叫ぶ私に
「あんたはまともや、まともや」
と夫。
「立派に生きてるで。」
「あんたは何も悪くない。」
「あなた一人で抱えることでもない。」
「話してくれてありがとう。」
「何も知らんかった。ごめん。」
その夜、何も知らない娘は、私にお誕生日の絵を描いてくれた。
笑顔の私。夫からもらった赤いリボンを頭につけている。カラフルな誕生日ケーキ。幸せの四つ葉のクローバーがたくさん生えている草原。
私は、
こんな私が、
生きていけるのか、生きていて良いのか、不安になるし、
私だけの秘密を明かしたことで、これまでとは、私の中の何かが変わってしまったけれど、
やっていけるのだろうか。
きっと大丈夫。
夫はいつもどおりに接してくれる。
私は内心、不安定だけれども。
夫は私の病について、勉強するよと言ってくれた。
事の重大さに気づいて無くて、ごめんと、謝っていた。
謝るのは、私の方で、私も何度も謝罪した。いくらしても足りないんじゃないかと思う。私は不幸な自分の過去に夫を、ついに巻き込んでしまった。
できれば、これからも、日々が、日常が、つつがなく、かけがえのないもので、幸せで、穏やかで、愛に満ちて、優しさにほほえみ合うような、そんな毎日でありますように。
私が、そのようなことを願うのは、贅沢かもしれないけれど。
でも、まっさらな夫や娘にとっては、そうであってほしい。
私のような黒点があったとしても、私が二人にできるだけの愛を注ぐことで、みんなが幸せで、私が許されれば、、、。
と思う。
なんの罪も犯してはいないのに。私は罪の意識に苛まれている。
水が溢れて、落ちて、叩きつけられて、泡が、美しい。
それが、癒やしになりますように。