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noteはやりたいからやっているものですか?【アンダーマイニング効果とさかなくん】
「やりたいからやってんだよ!!」
の力は凄まじい。
お金をもらえるわけでもない
誰かから称賛されるわけでもない
むしろ批判の対象になる可能性すらある
こういった報酬がないものを続けるには、なにが必要か。
ただただ自分がやりたい!
という動機だけだ。
なぜ報酬がないものをやり続けられるかというと、
『やること自体が報酬』になっているから。
「…なんでそんなことに夢中になってるの???」
と思われる人の多くはこういった、『やること自体が報酬』になっている人だ。
たとえば、とうとう昨年映画にもなった『さかなくん』なんかがいい例だ。
さかなくんは、ただ魚が好きなだけ。
さかなくんは、ただただ魚が好きなだけで、ありとあらゆる魚を調べたいという欲求があるだけなのだ。
そこに、
・魚を研究することで、お金が稼げる
・魚の知識を披露することで、称賛を得られる
なんて気持ちは、ほとんどないだろう。
さかなくんは『魚を調べること』自体が報酬になっている。
やりたいからやっているを邪魔するもの
自分の『やりたいからやっている』という気持ちを大事にすることで、人生の生きやすさは変わるのかもしれない。
しかし、このやりたいからやっている、を妨害してしまうものがある。
それが、『やること以外の報酬』
人は思いもよらず、やること以外の報酬が得られると、やりたくなくなってしまう。
たとえば、子供が自分から進んで勉強しているとする。
そんな姿を見ると、親は喜ぶ
「ご褒美にお小遣いをあげましょう!」
なんてご褒美を上げたくなる人もいるだろうが、これはご法度。
なぜなら、お小遣いなどのご褒美をあげてしまうと、子供の目的が変わるから。
子供はご褒美をもらうことで、
『勉強がしたくてしている』
から、
『お小遣いをもらうために、勉強する』
に目的が変わってしまう。
そうなるとどうなるか。
「お小遣いが貰えないのなら、勉強したくない…」
なんて悲惨な事になってしまう。
報酬は、『やること自体』に求めなくてはいけない。
子供を持っている人は注意しよう。
子供はやりたいからやっている。
そこに目的が変わるような、ご褒美を過度に与えると、やりたくてやっているもののやる気が消え失せてしまう。
アンダーマイニング効果
心理学と経済学を合わせて、人間がどんな時に消費行動をするかを読み解く、行動経済学。
行動経済学では、ご褒美をもらうことで、やりたくてやっていたものの、やる気がなくなってしまう、心理的現象を、
アンダーマイニング効果(undermining effect)
と呼んでいる。
直訳で、『弱体化現象』
みずからが、興味・関心をもって行っている事柄(内発的動機)が、
ご褒美(外発的動機)によって、やる気を失う心理的現象を表している。
こういったよくわからない現象に、名前がついていると、途端にそうなのかと腑に落ちるものです。
noteはやりたくてやっているものなのか
どうですかね?
あなたは、noteが『やりたくてやっているもの』ですかね?
僕が見る限りではありますが、noteを書いている人の多くは、
書きたいから書いている、という人が多いのではないかと思います。
もちろん、なかにはビジネスでnoteをやっている人も数多くいるのは確かです。
しかし、おそらくその人達も、文章を書くのが苦じゃないからこそnoteを始めているのだと思います。
では僕が、そうなのかというと、微妙。
正直にいうと、僕は文章を書くのが好きではない。
なぜなら、下手くそだから。
しかし、なんだかんだ、こうやって文章を書き続けていると、
楽しいタイミングがふと現れるときもある。
そんな時に思う。
これが、やりたくてやっているものなのかな、と。
どうやら後天的にも、『やりたいからやる』は作れるらしい。
ということで、これからも僕は『やりたいからやる』を追求するために、
noteを続けていきたいと思います。
あなたにとって、『やりたいからやっているもの』はなんでしょうか?
では以上です。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!
最後に、さかなくんの映画のCM動画でも貼っておきます。
見てないけど、めちゃくちゃ泣けそう…見よう。
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