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凍てつく大地にスリジエ(桜)の花は咲くのか…。この国の医療と一人で戦った一人の医師がたどり着いた場所とは…。

降り続く雪を眺めながら、そして雪の言葉を聴きながらの読書。

シンシンと降り続く雪…明日は、普段と違う動きが必要という事を覚悟しながら早めに就寝する準備を。

横になって読書をしながら考え事。これが読書屋かつぽんのスタイル!

…と言いながら、入浴中や朝や昼の会社での休憩中、自宅のソファ、駅の待合室、電車の中で…まぁ場所を選ばずスキあらば読書の活字中毒…。

という事で、今回読んだのは…。

極北ラプソディ 海堂尊


海堂ワールドでも一番に好きな極北シリーズ!ブラックペアンの大好きな世良先生が描かれていて、彼の空白の時間の謎が…。

そして、かれが追い続けていた思いの答えが…。

そして、破綻した極北市民病院に残った外科部長にして、副院長今中医師のストーリー!

東城大学を追われて北へ北へ辿り着き、欲しくて欲しくてたまらなかったおもちゃ、ドクターヘリを手に入れた速水。そして、それについて行った花房看護師…。

ドクターヘリの操縦士大月、操縦士をバックヤードでバックアップする越川。

フライトドクター 伊達。ナース五條。センター長の桃倉。

それぞれがそれぞれの想いを抱いて集まり、一つのことを成し遂げていく。

そして、大きなものと戦う世良先生の運命は!北の凍てつく大地にスリジエは咲かせることができるのか…。

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そして、オホーツク海の孤島での再会が大きく未来を変えていく。

是非、世良先生の空白時代を描いた小説も出てほしいと思います。

そして、極北シリーズの先の極北市民病院の変化も。

世良先生の歩んできた道は、自分を許せないが故にとても厳しく、厳しい雪の中に足跡を一つ一つつけてくる動きだったのかもしれません。

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そんな世良先生の心の旅をこの本で辿って。


毎日のように飛ぶドクターヘリ。その姿は、今当たり前になりつつあります。それによって救われる命があり、懸命に救う人々がある。

それだけでなく、たくさんの医療従事者の皆さんが今、この一瞬にも強い想いと指名を持って活動されています。

僕たち一人一人にできることは小さいけれども、できることを一つ一つ積み重ねることで変わる未来があると言うことを学んだ一冊。

何度読んでも新たな気付きと感動がある!

スリジエの花はきっと咲く。

そう!どんな場所にでも。

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読書屋かつぽん
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