(とても厄介な)『大量・反復性』のある地方自治体の自治体債権について,滞納整理を効果的に行うためのポイントについてのお話をします。
地方自治体の債権管理について,『明日からできる債権回収』をテーマに,過去の研修原稿をもとにして記事を書いています。
※ヘッダー画像は記事内容とは関係ありません。みんなのフォトギャラリーからお気に入りのものを使わせていただいてます。
どうもこんにちは,まっつんです。
今回のシリーズは「マネジメント」をテーマにお話をしております。滞納整理を進めるにおいても,マネジメントは重要なポイントになってきます。
このお話は,行政だけにとらわれない,一般的な話になりますので,みなさんもどこかの研修で聞いたことのある内容かもしれません。
(前半は一般的なマネジメントのお話しでしたが,後半部分は債権管理に注目して進めていきます。ただ,あまり専門的に追求し過ぎずに,どの分野にも共通するものを意識してお話をしたいと思いますので,あと少しお付き合いください)
前回のお話で,滞納整理の『理想と現実』というところで終わりましたが,今日は少し掘り下げてみます。
そこで,問題です!
大量・反復性のある自治体債権の滞納整理を行うにあたり,短期間での滞納圧縮は,滞納者数に対する徴収職員の割合から考えても極めて困難です。
これが現実問題だと思いますが,そこで,効率性のある滞納整理を行うにはどうしたらよいでしょうか?
(税金を例にすると)
地方税の特色として大量・反復性ということが挙げられます。
いくら現時点で完納しても,次々と納期限は来るし,同じ税目が毎年課税されますよね。
これが厄介なところです。
では,どうするかというと,答えはコレです。
自治体としての長期的な滞納整理計画を策定し,取り組むべき課題に対して単年度ごとの徴収計画を決めることです。
こうやって見ると,意外と単純な話だと思いませんか?
なんか前半の戦略と戦術の話にもダブっていませんか?
※マークのところを見てください。こういう経験や実感があるのではないかと思います。
やみくもに滞納整理を行っても時間と経費を浪費するばかりなんですよね。
そこで,どのように進めていく必要があるかを説明します。
ある自治体ではと書いてますが,私の前職時代の話です。
滞納整理の目的を明確にするために,こんなものを作ってみました。
『滞納整理5か年計画』です。概要は右側を読んでおいてください。
これと合わせて『事務処理要領』ってのを作って,HP上で公開しました。
今は計画が終結したので削除されていますが,もし興味があったら原案は持っていますので,こっそり提供させていただきます(笑)。
作ったのが平成25年ごろなので,現在からすればちょっと時代遅れな内容かもしれませんが……。
実は,現在進行形(来年度から実施予定)で類似の計画を作成しているので,もう少し先になると思いますが,どこかのタイミングでご紹介できればいいかなって思っています。
それでは,今日はここまでにしますね。
次回の記事も楽しみにしていてください。
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[引用研修]
令和4年6月29日 兵庫県徴収事務マネジメント研修
『地方自治体における債権管理の実務(マネジメント編)』