山形のアサギマダラ
アサギマダラの話 3話目。
娘1が山形、福島の県境辺りで沢登りをしてきたそうだ。
その時、アプローチの登山道でアサギマダラを見つけたそうだ。
写真を送ってきた。山形だとアサギマダラの北上の北限だ。
珍しい。
沢登りはこんな感じだ。
*子供達(息子、娘1,娘2)
アサギマダラ、大きさはアゲハチョウほど、0.5グラムにも満たない蝶。
ふあふあと華麗に飛んでいる姿がいい。
この蝶を見て、私が何故興奮するのか?
その理由は、
「春と秋に1000Kmから2000kmもの旅をする。定期的に国境と海を渡ることを長年の標識調査で証明された蝶だからだ」
「世界に1種類しかいない。日本の蝶」
「謎の蝶アサギマダラは何故海を渡るのか?」2013年初版
この本でアサギマダラの生態がほぼ分かる。私のバイブルだ。
もう廃刊かな、興味のある方はAmazonとかブックオフを探してみて。
本の著者の栗田昌裕さんは市井の研究者だ。専門は東大出の医師。
そんな忙しそうな人が、人生かけてここまでやり遂げたことに驚いている。
今ではその輪が広がり、主婦、学生、サラリーマン、子供達、学校の先生がマーキングやフィールド調査をしている。
これは日本人の研究者気質の力だ。
個人的な気持ちだけど、市場経済主義の「俺だ、俺だ」的思想は世界を救えないと思う。
でも、蝶なんかに興味が湧かない人ともいると思う。
それはしょうが無い長い間の日本の教育の影響もある。駐車場しかない家に住んでいればそうなる。花も虫も消えていく。
最近は子供さえも、リアルな昆虫世界、その不思議な魅惑的な自然を見ない。
でも、まだ大丈夫だと信じるしかない。
「まだ大丈夫」
今年のアサギマダラ
今年は、私は6月初旬に東京高尾山で見つけた。
8月末、長野小海町美し森でも見つけた。
今回は娘1が山形、裏磐梯の近くで見つけた。
娘1は2年前、五島列島で見つけている。
秋は南下するので、再び東京で発見する可能性がある。