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それは突然やって来る 老化の話

突然の痛み
 
8月10日くらいから、臀部から太ももにかけて痛みがでている。痺れではないので神経痛ではない。捻挫や怪我のズキズキする痛いみでもない。少し歩いたり運動をすると痛みが和らぐ。おそらく血液循環をよくすると痛みが消えるのだろう。

 となれば筋肉痛だ。だったら一体何時の?

 7月23日の瑞垣山登山の疲労だろうか、2週間遅れの筋肉痛。実際、瑞垣は歩いて直ぐに左脹ら脛の張りがあり、かなり蓄積疲労があった。しかし、1ヶ月も痛みが残るのだろうか?

 登山後、疲労があったのに、自転車ローラ台、筋トレ、長距離ウォーキングをやっていた。疲労を抜くために練習をするのが今までのルーチンだったが、体に逆に疲労をさらにため込んでいたようだ。

 しかし、全く運動をしないことには、老化は加速する。その案配が以前と違っているようだ。まさに65才からの老化だ。
これにより、8月19日の富士登山を急遽キャンセルした。

老化の手順 
 自分の経験、先輩達の話、本の中の生き様で、薄々気づいていたことがある。
「老化は知らない間にやって来る。常に想定外だ」

 養老孟司さんが言っているように人間は自然そのものだ。だから自然災害と同じでこちらの都合なんか無視してやって来る。
でも、ここまで近代化された都市で想定通りの生活をしていると、そのことを忘れがちだ。
「私は年を取らない」そんなことはあり得ない。

 人生はベルトコンベアーに乗っているようなものだ。順繰りで何時かは老いて人の世話になっていく。だから多くの先人達の経験話に耳を傾ける必要がある。
「人生は過ぎ去ってから分かることばかり」

人生の節目と危機
42才 厄年の頃、体が確実に中年となる。成人病が顕著になる。
55才 遺伝的な問題とストレスなどで体を壊す。この頃、同級生が1人クモ膜下で亡くなった。
65才 加齢からの病魔や怪我に襲われる。免疫が低下する。64才の時、私もICUで生死の境を彷徨する。
65才以降 老化が激しくなる。体の全てが劣化する。
筋肉量に限って言えば、30代くらいまで普通にしていれば筋肉はそれほど落ちない。しかし、30才以降、筋肉量は何もしないと2日で1%以上落ちる。60過ぎると1日に1%は落ちる。特に足の筋肉はもの凄い勢いで落ちる。歩行困難が老化を加速させる。

 老人が足を骨折したら最後、相当の覚悟でリハビリがしないと車椅子となる。65才の壁を乗り越えれば、後10年は生き延びると思う。
私は生き延びた。

 健康寿命という観点からみれば男の寿命の中央値が84才、73才が健康寿命となる。11年は体を壊すか、病気で介護となる。この期間医療行為による延命だから、健康寿命が延びても介護は同様に生じる。逆に健康な故に介護年数は延びる可能性はある。でもDNAの動きで老衰はあっという間に来る。これは個人的な遺伝による運命だね。

母親の場合 
 私の母親は81才の時、多発性骨髄炎、ステージ4で余命長くても2年と告知された。治療し4年後、進行が止まった。ある程度元気になり、車いす生活だが、要介護が3となり特別養護老人ホームに入所出来た。
しかし、その4年後、風邪をひき、あっという間に弱って亡くなった。
89才だった。診断は老衰だった。

 人生100年と政府とマスコミは言いすぎだ。男で65才から100才まで生きる(生存)は4人に1人だ。健康寿命という観点からは73才、その後、出来るだけ寝たきりにならない為、よれよれでも運動はするべきだと言うので頑張っている。そして、推測だけど、親の遺伝から、75才までは健康寿命。寿命は81才位かなと推測するが、その時はおそらく突然来るのだろう。

老化はある日突然
 44歳、60 歳前後の2期に加齢変化が集中するという研究結果が、8月14日にオンライン科学誌「ネイチャー・エイジング」で発表された。
40代の最初の波で変化が見られたのは、心血管疾患のほか、アルコールや脂質の代謝にかかわる分子。

 60代に訪れる2度目の波では、免疫調節や腎臓機能、炭水化物の代謝にかかわる分子に大きな変化が出たという。
研究チームは当初、40代の変化は閉経前の女性特有のものかと推測したが、男性でも同様に起きることが分かった。肌や筋肉の老化も、この2期に加速するとしている。

少しは頑張っている私の生涯スポーツ
--10代--  成長期 サッカー 運動土台は20才まで 
   20代-----モトクロスライダー 
30才からはトライアスロン MTBレース スイム
     44才----------スポーツは継続 
       55才 スポーツも仕事も殺人的な忙しさ、体を壊す。
        63才--------スポーツ引退 60才くらいまで元気だった。

長年のスポーツと心臓病など考察してみた。

老人に流行している登山
 今、ゆっくり登山をしているが、ハイキング程度の山以外は、友人やガイドさんと一緒だ。
どんなに経験豊かでも体力自慢でも、老いは確実にある。それは遭難者の数字が表している。遭難者のほとんどは60、70代だ。少しは自分を見直して欲しい。


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