【第5話】将来の夢は医者『解剖実験』
小学校の理科室には、必ずガラスのケースに入れられた人間の全身のガイコツの標本があった。僕が大人になって分かったことであるが、当時のガイコツの標本には本物の人間の骨が用いられており、その骨(多くは子供の骨)はどこから入手していたかと言うと、多くがインドから輸入していたそうだ。人の命が軽く見られていたインドでは、元気な子供も輸出のターゲットにされていたと聞いている。その後、人間のガイコツの標本にはレプリカが使われるようになってきた。
今日は、小学校の理科の時間に行われた「解剖」の思い出話をしたいと思う。
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〜シタール奏者伊藤公朗人生の反省文〜
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