見出し画像

箱根彫刻の森美術館(781文字)

箱根彫刻の森美術館にやっと再訪できた。

初めて訪れたのは高校時代、次は大学時代。こんな形の美術館があるのかと感動したのを覚えている。箱根という緑豊かな環境で、広々とした気持ちの良い園内に巨大な作品たちが点在する。なんともスケールの大きい屋外型美術館。その上、どちらの時も友人たちと楽しく過ごした思い出がさらにその印象を最高の休日の過ごし方と位置づけた。

その後、何度も訪れたいと思っていた。思うだけじゃなく、実際に目と鼻の先まで行った。しかし、最初は車で訪れたものの駐車場が満車のため断念。次は、一泊旅行の2日目に行く予定をしていたのに、急遽その日は早々に帰らなければならなくなり諦めた。その後も三度目の正直にはならず、日帰りの箱根で時間の確保ができなかった。

そしていよいよ四度目、先日の箱根一泊旅行で念願叶ったり。今回は、初日の午前に彫刻の森を予定した。

秋の日の天候にも恵まれた休日、長い年月を経て再び訪れた彫刻の森。期待値マックスで入園してまもなく、目の前に広がった緑の庭は長い間抱いていた光景と変わらなかった。青空の下、緑が眩しい。いくつか、見覚えのある作品があったり、足湯で休憩したり、塔に登って景色を楽しんだり。新鮮な空気と広々とした空間で、今回の箱根旅行は幸先の良いスタートを切ることが出来た。

ウェブサイトを見ると箱根彫刻の森美術館は1969年に開館したと書かれていた。最初に訪れた時、斬新なアイデアと手入れの行き届いた美しい庭園という印象から、てっきり出来たばかりの美術館だと思い込んでいたが、案外歴史があったことに驚いた。

インターネットが普及してオンラインゲームやSNSに余暇の時間を費やす習慣が増えた昨今でも、時には心身ともにリラックス出来るこんな休日の過ごし方をしたい。もっと近かったら更に嬉しいけれど…この美術館の歴史がまだまだ続くことを願う。

いいなと思ったら応援しよう!