【詩】冬のあさの蠟梅(ろうばい)のかおりに春の存在を安心感をかんじる
今日 朝 散歩に行ったら
蠟梅が咲いていた
いくらかつぼみを残して
皺のかかった蠟梅が
冷たい空気に花びらを伸ばしていた
昨日も散歩中に
大きな梅の木に
もうつぼみがいっぱいついているのを
見つけた
遠い春がうごめいている
蠟梅の近くを通ったときに
甘く苦く締め付けるような強い芳香が
ふわりと
わたしの気持ちに
突き刺さってくるのを感じた
これから季節は
冬の中心に向かっていくけど
はるは待ってる
早く冷たい初春の
温んだ空気を蠟梅の香りにかんじた
さむさの外側で
がっちりと受け止めようとしてくれている
そのぬくもり
その安定感が
確固としたそんざいとして
あるのをかんじた