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紙の本大好きってみんなに言い隊/新しい本を買ったよ


こんにちは!
此島このもです。

きのう本屋さんに行って新しい本を買ってきました。

新しい本っていいですね☺️

私は紙の本大好きってみんなに言い隊に所属しているので、紙の本を所有する楽しみについて書かないわけにはいきません! さあ、みんなついてきてくれよな!!


本棚に置いておきたくなっちゃう本とは

紙の本の醍醐味はやっぱりそのものを所有できるところ。

本棚に置いておきたくなっちゃう本、というのが私にはあります。

それは内容が好きな本、装丁の好きな本、うっとりさせてくれる本、です!

ひとつひとつ書いていきます。


内容が好きな本

まずは内容が好きな本ですね。内容が好きな本を、本棚に、入れておきたいんです。視界に入りやすい場所ならなおさら良い。

私の実家では個人の部屋に本棚がありませんでした。
家族の共有スペースに壁一面の大きな本棚があり、私の本もそこにしまっていました。

ですので自分の好きな本だけが詰まった本棚をはじめて手に入れたのは一人暮らしを始めた大学生のときです。

あのときめきは忘れられません。
好きな本だけの本棚って、何と素晴らしいんでしょう!

目に入る背表紙の列はすべて大好きなタイトルや作家名でできています。すみずみまで!

これは今の本棚

眼福という言葉がありますが、目から得る幸福って本当にあるんだなあと思いました。
眼福を得るために好きな本を見える場所に置いておきたいんです。


装丁の好きな本

次に装丁の好きな本です。

装丁の美しさを感じられるところは紙の本の大きな魅力ですよね。

ここで登場致しますのがきのう購入した本でございます! さあさあ寄ってらっしゃい見てらっしゃい! きのう購入した可愛い装丁の本だよ〜!

スマホよりちょっと大きいくらいの可愛らしいおおきさ。赤とターコイズの対比が綺麗。
わかりますか?! 紙の断面が金色なんですよ! 見開きのターコイズも、花布のシマシマもきれい😭


『ちいさな手のひら事典 おとぎ話』です。
表紙の赤に青い実が映えます。片手くらいのサイズ感は可愛らしく、ぺろっと開けば小口の金と見返しの青と赤が夢の世界へ誘ってくれる……いやほんと夢の入り口かってくらいきれい!!!!! こんなの買わずにいられるか?!?!?!

これは金色が見えるようにサイドテーブルとかに置いておきたい……でも日当たりが良いと色落ちしそうだし……でも目に入るところに置いておきたい……ああ迷う……!

内容云々よりも置き物感覚で買いました。

数年前にも装丁が気に入って買い求めた本があるのですけれど、そのときは装丁に惹かれる自分の性分を自覚していなかったので手放してしまいました。勿体ないことです。グレーの落ち着いた表紙が美しかったのに……!


それからこちらもみてみて!

汚れ破れはいっぱい読んだ証……ということにしてください
カバーをはずすと?

雪舟えまさんの歌集『たんぽるぽる』です。
雪舟さんは大好きな作家さん。燃える愛にあふれた作品をいっぱい書かれています。

この歌集ね、カバーがまん丸いんですよ……!

丸い紙を折りたたんでカバーにしてるんです。
包装紙みたいで可愛い!

それに、この……四角いと思ったら丸だった、みたいなのは、この歌集に合う気がする……何を言ってるのかわからないかもしれませんが、でも……この歌集は「ホットケーキは涙が拭ける」世界だし、「通貨単位は炎」だし……だから「四角いと思ったら丸だった」はこの歌集にふさわしい気がする……!!

このように、装丁を楽しむのは紙の本の醍醐味の一つですね!

(ホットケーキで涙が拭けるって何よと思われた方はこちらをご覧くださいませ↓)


うっとりさせてくれる本

最後がうっとりさせてくれる本です。

それは、ハイ! こちらの本です。

『ベリーの文化誌』です。

どうですか。うっとりしませんか?

しない?
帯文を読んでください。

森や野原、小道や生垣にひっそりとなり、『森の生活』のソローが「神々の食べ物」と呼んだベリー。さまざまな種類の特徴から、採集と利用、栽培、伝承や芸術、健康効果まで、ベリーの魅力を探訪する。カラー図版約100点。

うっとりしますよね? ね?

……わかりました。「うっとり」について解説しましょう。

幼い頃から本を読んでいる方の中にはわかる方もいらっしゃるかもしれません。

あれです、あれ。
幼い頃に本で読んだ食べ物が、ものすごく魅力的なものに思える現象。あれと同じです。

海外の本などを読むと「ぶどう酒」とか「タフィー」とか「パンケーキ」とか(私が子供の頃はホットケーキはあれどパンケーキはなかったんです。お店でも食べられなかった)、「グレービーソースをかけたマッシュポテト」とか「プディング」とか、知らない食べ物がたくさん出てきました。

少なくない数の子供がそれを読んでどんなに美味しいのだろうと夢想したり、さぞかし美味しいんだろうと憧れている(そして大人になって実物を食べて「こんな味じゃないはず」と思う人もいるみたいですね。江國香織のエッセイに書いてあった)。

私もそれと同じような想像を「ベリー」にしているんです。

海外の本には「ベリー」がよく出てくる(気がする)。家族や友達と摘みに行ったり、森で迷ってしまった人がベリーを探したりしている(気がする)。

たとえば『サリーのこけももつみ』という本もあるし、映画『サウンドオブミュージック』でも、お父さんに黙って出かけた子供たちが「ベリー摘みに行ってた」と言うし。

それってあんまり日本の本だと見ない気がするんですよね。日本の本だとヤマブドウとかコクワが頻出する気がする。……まあ、イメージなんですけども。

そういうわけで、私は「ベリー」というものにある種の憧れを抱いているわけですよ。

別に自分で摘みたいとか食べたいとか思っているわけではないんですけれども、なんだかかっこいい。海外の本っぽい。甘酸っぱくて、もちろん美味しくて、でも野の植物らしく青くささもあって、自然のパワーがたくさん詰まっているから食べると力が湧いてくる……そんなイメージです。

で、話を『ベリーの文化誌』に戻します。

こちらをご覧ください。

163頁

この本には「グリーングースベリーをクリスマスまで保存する方法」が書いてあるんですよ!!!!! 
あ〜〜〜よいーーーーーーーー!!!!!

私は「グリーングースベリー」なるものがどんなものか知りません。見た目も味も調理方法もいつ採れるかも知りません。

でもこういう項目があるってことは、「グリーングースベリー」がどんな見た目でどんな味でどう調理してどう採取するかを知っていて、「グリーングースベリー」をクリスマスまで保存したい人がいる(いた)ってことですよね。あと突然「松やに」が登場するんですけれども、「松やに」ってどうやって手に入れるのかわからん。わからんすぎてニヤニヤしちゃう。

この、自分の知らない世界が本の中にも外にも広がっている感じ、私はこれにうっとりしてしまいます。

私が普段読むものは小説類が多いです。
そういう本って本の中に知らない世界は広がっているけれど、読者がちゃんと入り込めるようになっているんですよね。わからない単語には説明が入ったり、ストーリーの中で自然にわかるようになっていたりする。

でも「グリーングースベリーをクリスマスまで保存する方法」の項目は「グリーングースベリー」を知らない人を置き去りにします。「松やに」の入手方法を知らない人も。

置き去りにされた私は好きなだけ「グリーングースベリー」を想像してその「海外の本っぽさ」にひたってうっとりすることができる。本の中と外に私の知らない強固な世界が広がっている、でも私は知らないことを焦ったり恥じる必要はないんです。ただゆっくり心ゆくまでうっとりしていればいい。その安心!

素敵です。

こんなうっとりさせてくれる本、所有しないわけにはいきません。

たまに開いてちょっと読んでニヤニヤしてまた本棚に戻します。そうすると海外の本のエッセンスを取り込んで心が豊かになった気がする。

そのためにはやはり実物を所有することです。
本棚から本を取り出して開く行為や、本が本棚に入っている事実がうっとり気分を高めてくれますから。

どうでしょう。うっとりさせてくれる本、その良さが少しでも伝わりましたでしょうか。



ということで、内容が好きな本、装丁の好きな本、うっとりさせてくれる本、上記の3つが私の本棚に置いておきたくなっちゃう本でした。

うーん、やっぱり紙の本はいいですね〜😋

これからも紙の本大好きってみんなに言い隊の活動を続けていきます!

みんなも紙の本、読んでくれよな!🫵

チャオ!👋



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