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本の海を空にする大作戦②
こんにちは。
此島このもです。
こちらの記事は、124冊の未読本や手放すかどうしようか保留の本を消化していく私のもがきを記録したものです。(ちなみに本記事タイトルは「うみをそらに」ではなく「うみをからに」です)
最初は「なんとかなるっしょ!」と軽く考えていましたが、今は「もう本を手放すかどうか決めるの難しすぎ…誰か四次元ポケットちょうだい…」と早くも苦しんでいます。
さあ未読本積み上げタワーは低くなるのか?!
今回は3冊の結果ご報告です。
6冊目『野良猫を尊敬した日』
読んですぐにやっぱり好きだなーと感じる穂村弘のエッセイ。何がいいんだろう。
等身大で共感しやすいところ?
穂村弘は短歌もエッセイも素晴らしい文筆家(と私は思っている)。それでも彼はエッセイの中で、自分は天職に就いていないと感じて不安になったり、天職に就いた人に会ってどきどきしたり、天職に就いた時のことを考えてうっとりしている。かっこよく珈琲にミルクを垂らす人を見て真似してみたりする。
私はそういうところに共感するし可愛らしさを感じるんだと思う。
そして、エッセイの中でさりげなく「ケーキの魅力は、あの壊れやすさにもあるのだ」と本質を突いたりする。そういうところが好きなんだろうな。取っておく4冊目。
7冊目『竹取物語』
江國香織の竹取物語。
この本は装丁が好き。金の花ぎれはかぐや姫の輝く美しさを表したようだし、上品に透ける薄い紙のとびらは高貴さや儚さを表現しているみたいで素敵。浮世絵の挿絵も綺麗。
所有しているだけで豊かな気持ちになれそうな本…なのだけど、この先も何度も読むかといったらそうじゃなさそうなので手放すかどうか非常に迷う…ううう…ん〜…捨てるかどうか迷った時は、自分の理想の生活に相応しいかどうかで決めろと言うじゃない?
それで言ったらこの本が本棚にある生活に私は憧れるので、取っておく5冊目!
8冊目『第三の嘘』
『悪童日記』から始まる三部作の最後の作品。
もちろんストーリーも面白いんだけど、それだけじゃなくてこのシリーズは3冊とも読後感が全く異なっているのがすごく面白かった。1作目は「え!このあとどうなるの?😳」2作目は「え?今まで読んできたものってなんだったの???😧」3作目は「なるほど…これは納得の終わり方…😭」って感じ。
1作目の『悪童日記』は超然とした双子がさまざまな障害を超えていくストーリーが軽快で面白い。けれど2作目3作目と読んでいくと1作目では感じなかった戦争のもたらす破壊が迫ってきて、暗く重い方向に心が揺さぶられる。何が本当で何が嘘なのかもわからなくなるけれど、私はこのシリーズが好き。
でも図書館にあった気がするので手放す3冊目。電子書籍でもいいかもしれない。
以上が今回の成果です。
また選り分けが進んだらご報告します!
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