あえてアンガーマネジメントしない
イラっとしたとき、どうしてますか。
怒りから生まれるものは何もないし、時間と労力の無駄…ということでアンガーマネジメントするのが効率いいという話を、最近よく聞きます。
アンガーマネジメントとは?
効率よく物事を解決していくために怒りをコントロールすることを指します。
例えば、上司になにか言われてカッとしても、一呼吸おく。そうするとクールダウンするので、波を立てず嫌だったことを伝えたり、スムーズに解決したりすることができる。とか。
例えば、恋人に腹を立てても、理由について話し合って解決すれば済むことなので、怒るよりも話し合いをする。とか。
一理あると思ってる。アンガーマネジメント。いいと思うよ。でも!!
場合によってはアンガーマネジメントしないほうがいいこともあると思ってます。
それは生の怒りを伝えることが意味を成すとき。「こんなに怒ってるんだよ!」と伝えることが今後の役に立つとき。
怒りは鮮度
私は、ちょっと「ん?」と思うようなことがあっても、わりと耐えます。耐えて耐えて、あとで一気にバーン!!!!ってさせるあのタイプ。なんだけど。
怒りを伝えることが有効になる場合に関しては、できるだけその瞬間に伝えようと思ってます。怒りは鮮度だから。私みたいなタイプは、この機を逃すと伝えるのをためらっちゃう。だからその瞬間いく。
こんなふうに怒るんだ。こんなに感情的に。こんなに対応するのって手間かかるんだ。うわーーーー大変だ。もう二度とこんなことはしないでおこう。
そう思わせたら勝ち。そう思ってほしくて言う。
「すごくイラっとした。再三そういったことはやめてほしいと言っているのになぜするのか。よく考えて。憎いし、あなたに対して社会的に抹殺してやろうか?くらいに思っています(それは脅しだろ)あなたに対して、元気でいてほしいとか幸せでいてほしいとか、全く思えません。早急に全力で解決、もしくは対処してください。」
もしそれで「面倒だな」と離れていったのであればその程度の関係性。(失うべきでない関係性の場合は、冒頭のアンガーマネジメントをすべき)
「うわっ!この人性格わる!」って思われるのがこわい?いやいや、そんな想像力のない人間はこっちから願い下げにして大丈夫です。
急ですが、ここで人の性格の見えかたについて話します。
性格なんてものは僕の頭で勝手に作り上げたらいい
斉藤和義か?というのはさておき、性格なんてものは、相手との関係性によって大きく変化するものです。
また昔の話をするけど、15歳の頃付き合っていた彼氏は、超やさしかった。少女漫画に出てくる男よりやさしい。絶対荷物は全て持ってくれる、車道側を歩く、絶対に家まで送ってくれる(なんなら私の部屋の電気がつくまでは下で待っててくれる)、寒かったら服をすぐに貸してくれる、ちょっとでも体調悪いと原因を調べたりどうにかできないか一緒に考えてくれる、私が学校を休んだときのメールの文面までも完璧…ものすごく私のことを考えて行動してくれて、やさしかったんです。
(やさしすぎて長くなったね)
しかし。18歳になって再会した彼は別に大してやさしくなかった。「なんかやさしくなくなったね。性格変わった?」と聞く私に彼は
「いやいや、あれは君のことがものすごく好きだったからやさしくしてたんだよ」
とあたりまえのように返してきたんですね。
ほんとその通りだわ。あたりまえ。
性格なんてものは、相手次第で変わるものなんです。 相手次第で変わるし、どう解釈するかも相手次第なんです。
そんなこともわからないのか?
だから、願い下げ。怒りをぶつけて「性格わるくない?」なんていうやつは願い下げ。
だって現時点で怒ってるし、あなたのこと(もしくはあなたのやったこと)が嫌なんだよ。やさしくしてもらえるとでも思ったのか?
人にはいろいろな側面があるということ、その側面を引き出したのは自分だということに気づいていない。そんなこともわからないのか?
そのような想像力のない人間とは付き合わなくていいのです。これからも人が嫌がることを言ってくるはずだから。
…と思うじゃん?思うんだけどさ。
そもそも、怒りを買った原因が「想像力のなさ」からくるんだよね。
これやったら嫌だろうなという想像力がないから、怒りを買うようなことしちゃう。そもそも、そういうことされたから怒ったんでしょ?
矛盾してるけど、「あえてアンガーマネジメントしない」のスタンスを選んだとき、それは同時にマネジメントしたことでもあるんだよね。
怒りを伝えることで問題を解決しようとしてるわけだから。
想像力のない人間とも付き合いたいわけだから。
人間の、効率よくなくて可愛いところです。たまにはそういうのも良いよね。怒るようなことないのが一番だけどね。
以上、あえてアンガーマネジメントしない。の話でした。
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(ちなみに想像力があっても、相手に甘えてそれをサボるパターンもあります。←場合によっては結構つらい)