遠くにいる恋人に会いに行くための夜行バスは、いつも宇宙を走る銀河鉄道みたいだった。サービスエリアはほとんど人のいない惑星で、はじめての呼吸みたいにそうっと息を吸った。サービスエリアから地球を眺めたことがあるような気がする。ないけど。