わたしであろうがなかろうが
気づくと全然泣いていなかった。あんなに毎日泣いて過ごしていたのに。ひとりで暮らしているときはもちろん、人と暮らしはじめてからも、急にかなしくなっては洗面所で泣いていた。洗面所の床は冷たかった。
どうして泣きたくならなかったんだろう。それだけじゃなくって、文章も書きたくならなかった。赤ちゃんじゃなくなっても、思春期が過ぎてもずっと泣き虫で、気持ちをどこかに整理しないといられなかったのに(chips!やらAlfooやらエムブロやらtumblrやら全てやった)、そうじゃなくなって