子どもに愛を伝える
社会人になって約一年半。
ようやく子どもに愛を伝えられるようになりました。そうは言ってもまだ一歩を踏み出したばかり。
一般的にはどうかわからないけど、
わたしの働く児童クラブに来る子どもたちは親からの愛情、大人からの愛情に飢えている子が多い気がする。
ひとり親の子、
兄妹がたくさんいる子、
おばあちゃんに育てられている子
それだけでなく、
「もう2年生だから」
「もう3年生だから」
と、今までのように甘やかしてもらえない子、
「抱っこ」
と素直に言えない子、
「自分がしっかりしなきゃ」
と親に甘えられない子。
わたしも児童クラブで働くまでは、
抱っこしてもらうのは一年生まで。
二年生以上が抱っこされているのを見ると、
まだまだ甘えたい子なんだな、と
勝手に決めつけていた。
でもそうではない。
子どもは誰しも親に甘えたいのだ。
気づかせてくれたのはある男の子のお母さんだった。
お迎えの時にお母さんと話していると
「あんな風にしてるけど、家では
ママだっこ
って甘えてくるんですよ
妹とどっちが先に抱っこされるか
競うこともあるんです」
と教えてくれた。
すごく意外だった。
そしてさらに愛しく思えた。
その子は家で甘えられているから大丈夫だけど、
他の子はどうだろう。
おばあちゃんに育てられている子は?
4人兄妹のあの子は?
長女のあの子は?
いつも暴れてしまうあの子は?
きっと、家でも学校でも児童クラブでも
甘えられていない子がいる。
甘えたくて、かまってほしくて、
気を引こうとつい暴言を吐いたり
暴れたりするのではないか。
愛着障害という言葉もあるくらいだ。
わたしだけでも、
あなたのことを愛しているよ、大好きだよ、
と言葉や態度で示した方がいいのではないか。
そう思って、自分なりに子どもたちに愛を伝えていくことにした。
今のところ順調。
まだまだ不器用かもしれないけれど。
これからも子どもたちに愛を伝え続けたい。