カバさんのお口とアリさんのお口
いつも最後まで残って、なかなか給食を食べないAちゃん、3歳。
おうちでもあまり食べないのか、他の子どもたちよりも小さくて細身。
担任の先生は、いつも困った様子でなんとか食べさせようとしている。
今日は、主幹の先生2人が給食を食べる部屋の担当だった。
残り一人になったAちゃん。
なかなか食べてくれない。
主幹のB先生は
「Aちゃん、これ食べないとお部屋戻れないよ。
先生が食べさせるか、
自分で食べるかどっち?」
と聞いたものの、答えず、イヤと首を振るだけ。
B先生は一度諦めて他の作業を始めた。
そこにC先生。
「カバさんのお口とアリさんのお口、
どっちで食べる?
カバさんのお口できる人ー?」
すると、Aちゃんは大きな口を開けた。
そのタイミングで給食を口に入れるC先生。
「なんで先生の時は食べないのよ」
と、B先生は苦笑していた。
その後も、C先生が何も言わなくても口を大きく開けて待つAちゃん。
担任の先生もきて、すごい!!と拍手していた。
子どもがなかなかごはんを食べてくれないと、
待つことができずにイライラして
強い口調で言ってしまいがち。
わたしもB先生のように、
◯◯しないと⬜︎⬜︎できないよ。
と言ってしまうことが多い。
でも、できるだけ心を落ち着けて
C先生のように機転を効かせた言葉かけが行えるといいな、と感じた一件だった。
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