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【しょうが湯 辛熱性!!】風邪、インフルエンザの季節に生姜湯。寒い時期の温活。 ショウガオールのパワー!!

気温も下がり寒くなり、風邪やインフルエンザの季節になります。寒い時期には生姜湯しょうが湯)がおすすめです。

今回のnoteは風邪の時期がやってくるということで、温熱効果が強めの生姜湯についてです。
ホントに作用強めなので、取り扱い注意です、笑。


生姜湯(しょうが湯)オーソドックス、作り方

生姜湯は寒い時期や風邪の引き始めなどに飲まれることが多いです。

よく見かける一般的な作り方は ↓ ↓

材料:200~300ml、生姜10~20g、 他好みで。生姜の皮はむいたりむかなかったり。皮付きの方が有効成分が多いとされます。

作り方:すりおろした生姜と水を鍋に入れて温めて終わりです。

味付け・バリエーション:片栗粉でとろみをつけることがあります。
砂糖、蜂蜜はちみつ)、黒砂糖などで甘みをつけることとが多いです。シナモン、クローブなどのスパイスやハーブ、レモンなどの柑橘類の果汁、すりおろしたリンゴを加えたり、のど飴を溶かしたり、豆乳やコーラと混ぜたりといった工夫もされるようです。

すりおろした大根を加えたのが、大根生姜湯などといわれ、これも好まれるようです。

はちみつ は風邪や喉の痛みへの有効性が現在でも研究されていて、生姜湯、大根生姜湯に加えるには、とても良いものだと思います。

参考


 しかし常識的なことではありますが、乳児ボツリヌス症のリスクがあり、実際に死亡例もあります。厚労省によっても「ハチミツは1 歳未満の乳児には与えない」とされています。
ボツリヌス菌は熱に強いので、一般家庭での加熱調理後でも乳児は避けるべきとされます。

黒糖に関しても、リスク自体はあるとされ注意喚起されることがあります。ちなみに日本国内では黒糖でのボツリヌス症の発症例はありません。

まぁ、生姜湯は刺激が強く乳幼児には向かないですが念のため。


三大注目成分。ジンゲロール、ジンゲロン、ショウガオール

生姜(ショウガ)は料理に頻繁に用いられるものですが、古くから中医薬や漢方、インドのアーユルヴェーダなどでも生薬として用いられてきました。

ミョウガと同じショウガ科ショウガ属です。同じショウガ科としては、ウコンガジュツカルダモンなどがあります。

ショウガには様々な成分、精油・芳香成分が含まれ、未知の有効成分もあるのではと研究されています。
現在までの研究で主に注目されている生姜の成分は3つあります。
ジンゲロール(ギンゲロール、gingerol)、ジンゲロン(zingerone)、ショウガオール(shogaol)です。

ジンゲロールは生姜に含まれるファイトケミカルとされ、生の生姜に多く含まれます。生姜の風味、辛み成分です。

生姜を加熱、脱水・乾燥するとジンゲロールがジンゲロンショウガオールなどに変化します。
そして特に身体を内部から温める効果は、ショウガオールの方が強いとされます。

加熱、乾燥した生姜で生姜湯を作るという方法もあります。


参考:抗ガン・抗酸化作用が驚異的!あらゆる痛みにも効能を発揮する食材を解説!

ショウガの健康効果

・腸を動かす
・吐き気を抑える
・胃腸の炎症を抑える、胃腸の粘膜保護、大腸ガンへの効果、
・月経困難症(生理の痛み)や筋肉痛、頭痛、膝痛など鎮痛
・変形性膝関節症、関節リウマチなどの抗炎症作用
・抗酸化作用
・代謝改善(血糖、血圧、脂質、ヘモグロビン、インスリン感受性、肥満など)


温熱力を高める。過熱・乾燥でショウガオール増加。

身体内部から温める効果を強めるために、ショウガオールを増やします。
そのために生姜を加熱乾燥します。

ショウガオールの効果を最大限にする目安としては「100度近くで1時間以上」「80度で3時間」などといわれています。100度を超えて高温過ぎると、ショウガオールは増加しないとされます。

80~100度を目安に30分くらい加熱して、その後は乾燥させる」というのもあり、これが手軽なのではないでしょうか。
とりあえずは過熱が不十分でも、加熱の後に水分を飛ばせばショウガオールは増加します。(干して乾燥するだけでも増加します。)

加熱、乾燥する場合には、2ミリくらいにスライスすることが多いです。
皮の付近に有効成分が多いので、皮はむかない方が良いとされます。

●蒸しショウガ

よく見かけるのは蒸しショウガです。生姜をスライスして、一般的な蒸し調理の手順で蒸すだけです。
その後に干して乾燥します。

●オーブンで加熱。

温度、時間調節してオーブンで加熱するのも簡単な方法です。
蒸した後に、さらにオーブンで過熱して乾燥しやすくするという方法もあります。

過熱した後に十分に乾燥させ、フードプロセッサーなどで細かくして、それをそのまま生姜湯にするだけでなく、料理に使うこともできます。

●ずぼらなやり方

とにかく過熱して水を飛ばせばショウガオールは増えるのです。私は面倒くさがりなので、スライスした生姜を、食パンを焼く時に使う、細かい温度調節もできないようなオーブントースターで加熱して作りました。

そのオーブントースターで加熱していると、生姜が香ばしく、そして独特な辛みのある香りを持つようになります。
それを煮てというか煎じて、生姜湯を作りました。生姜も食べてました。
そんなずぼらなやり方でも効果があるように感じました、笑。


辛熱  生姜湯 作り方 ―― 温熱パワー強め。 ショウガオールの力

加熱、乾燥してショウガオールが増加した生姜で生姜湯を作ります。
乾燥した生姜スライスを煎じたり、ミルなどで細かくしてあるならそのままでも良いです。
ショウガオールが増え刺激性が強まり、また乾燥して水分が飛んでいるので、分量は控えめからで様子を見た方がいいでしょう。

一般的な生姜湯と同様にハチミツなどで甘みをつけても良いです。

加熱、乾燥ショウガを用いるだけでも、身体を温める効果はずっと高まるので、これだけでも良いです。

寒気・悪寒が心配な時には、さらに工夫をして温熱効果を高めることができます。
工夫といっても簡単で、シナモンを加えるだけです。風味付け程度でよいです。
シナモン(桂皮)も漢方の生薬などに用いられます。身体を温める効果があるとされます。

シナモンが手元にない場合には、コショウやクローブ(丁子、丁香)、オールスパイスでも代用できますが、シナモンの方が良いです。


さらに効果を高める場合には、紅花サフラワー)を加えます。紅花を加える場合には少量・微量で良いです。これも生薬やハーブティーとして用いられています。

 私は、ニンジン(オタネニンジン、高麗ニンジン)のサプリを溶かしたことあります。これは入れなくてもいいです。薬局にネイチャーメイド(大塚製薬)などのサプリがあり、そういったのを使用しました。

ショウガにニンジンを組み合わせたものは中医薬、漢方でもよく用いられます。

例えば血流を良くし、身体を温め、胃腸の調子を良くするとされ、こういった目的で漢方薬も扱う医師の間でも人気のある大建中湯はショウガとニンジンが重要な生薬です(他には山椒と膠飴)。

適用範囲が広く「医王湯」と呼ばれることもある、有名な補中益気湯にもショウガとニンジンが含まれます。
補中益気湯には気を補う効果を高めたり、胃腸機能を助けたり、血流を良くしたりなどのために黄耆(オウギ)、白朮(ビャクジュツもしくは蒼朮ソウジュツ)、当帰(トウキ)、陳皮(チンピ)なども含まれます。


 ちなみに紅花、シナモン(桂皮)、クローブ(丁子)は『養命酒』(養命酒製造株式会社)でも使用されています。

関連:地丹法(気功的食養)


寒気がある時に飲みます。
温熱効果や胃腸への刺激性もあるので、飲むのは食後早めが良いと思います。

加熱、乾燥ショウガを用いるだけでも、身体を温める効果はずっと高まり、さらにシナモン、紅花などを加えると、分量によっては強烈になり、まさに「辛熱性」と言えるほどになることがあります。
なので注意・禁忌事項を。


注意・禁忌事項

「加熱したショウガで作った ただの生姜湯でしょ?禁忌事項とか大げさすぎ」とかナメてはいけません。
温熱効果は強くて恐るべしです。取り扱い注意です。

寒さが強い時や悪寒がある時のみです。食後に飲んだ方が良いです。

夜寝る前に飲むと、寝付きが悪くなることがあります。

分量など気を付けてください。
効果を期待して、分量を多くすると胃腸などへの刺激も強まり、悪心など体調が悪くなるときがあります。

加熱、乾燥した生姜は温熱効果、刺激性が高まります。中医薬などにおいては「乾姜」と呼ばれ、その性味大辛大熱とされています。
温中散寒」の効果、つまり中(=胃腸)を温め、寒気を散らす効果があるとされます。


刺激を和らげる目的で、しばしば大棗(タイソウ、ナツメ)が共に用いられることが多いです。

中医薬などにおいては熱、ほてり、炎症などがある時や、あつがりの人や妊婦は多用を避けるべきとされます。血圧を高めるともされます。

シナモンや紅花(サフラワー)を加える方法を紹介しましたが、これは加熱、乾燥した生姜を中心とする温熱効果をさらに強めるためです。加えなくてもよいです。
これは、ほぼ(特にニンジンのサプリまで加えたら)漢方薬の処方で、作用が強いです。

紅花サフラワー)はハーブティーとして単体でも用いられますが、活血通経作用があるとされ、出血があるときや、妊娠中などでは禁忌とされます


ちなみにシナモンには桂皮アルデヒド、シリンガレシノールなどの様々な成分、抗酸化成分が含まれ、脳機能や美肌、アンチエイジングなどに良いとする情報をネットなどで目にすることがあります。

しかしシナモンは品種、産地によっても含有量が違うのですが、「クマリン」を多く含むことがあります。
クマリンは自然界では珍しい成分でもなく、適量摂取ならば問題ないとされます。
桜餅やズブロッカ(バイソングラスで風味付けしたウォッカ)の香りも、この成分を主体にするものとされます。

しかしクマリンの過量の摂取では肝毒性や腎毒性が指摘されています。シナモンを健康食品・サプリとして、長期間、継続摂取することは気を付けた方が良いと思います。

シナモン粉末の場合は、一日 0.9g 以下にすべきという研究があるようです。

シナモンは大きくはカシアとセイロンがあります。
クマリン含有量は、カシアよりもセイロンの方が少ないとされています。


私の失敗談―― 激烈な作用。分量、併用の禁忌

料理に頻繁に使用されるショウガであり、たかが香味野菜なわけですが、加熱・乾燥した生姜で作った生姜湯は、何度も言うように強めです。

私にはこの生姜湯で失敗談があります。真似しないで下さい。

何年も前の冬のことです。悪寒が強めに出たので、ドラッグストアに行き薬剤師に相談し、すすめられた漢方薬を購入しました。

風邪の引き始めには「葛根湯が有名ですが、この時は明確に悪寒まであったので、その症状にあったものを薬剤師にすすめられました。
風邪には広く用いられ、ツムラなどからも販売されてますが、スポーツ競技のドーピング検査でひっかかる成分を含む漢方薬です。

私は早く悪寒をなくして良くなりたかったので、効果を強めようと、加熱・乾燥した生姜で作った生姜湯にシナモンを加え、さらにコンビニで売っている「滋養内服液 を加えたもので、この漢方薬を溶かして飲んだのです。

激烈な作用がありました。

温かい食事の後に、これを飲み布団にくるまってしばらくすると、カーッと身体が熱くなり、発汗して、悪寒が無くなりました。
しかし、目がぱっちりして眠れなくなり、心臓も高鳴り、さらにふるえと悪心まで生じました。副作用です。

「滋養内服液」にも生薬成分として生姜、シナモン(桂皮)のエキスが含まれ、さらにニンジンなどのエキスも含まれていました。
すすめられた漢方薬にも生姜、シナモン(桂皮)などが含まれ、さらにドーピングに違反する成分を含む生薬も配合されていました。

生姜湯とこれらの成分による相乗効果、分量過量で激烈な作用となったようです。

私の失敗談です。分量や併用には注意して下さい。


他に風邪予防のために ―― 栄養、瞑想など

生姜湯はとても効果的だと思いますが、日頃の体調管理も忘れてはなりません。

栄養

風邪予防のための体調管理としては、栄養バランスの良い食事と十分な睡眠がまずあげられます。

栄養成分としては、特にビタミンB群やビタミンDが、寒い時期には特に注目されることがあります。
ビタミンB群はエネルギーの産生、各代謝、皮膚や粘膜の健康 ...... などなどに関わります。

ビタミンDも昨今では免疫機能との関連が注目され研究されています。日光によって体内で合成されますが、食事でも摂ることができます。
サケなど魚類、キクラゲ、天日干し椎茸、マイタケなどのキノコや卵黄などに含まれます。

生姜湯以外ではホットココアも、各種有効成分が含まれ、身体を温めるのに効果的とされています。
風邪、インフルエンザ予防に紅茶や緑茶もすすめられています。

瞑想

瞑想には免疫機能に良い効果があるとする研究があります。私自身も瞑想は風邪予防にも役立っているのではないかと感じています。
1回10~20分程度でも継続すれば効果があるとされています。
私の体験からの瞑想効果の考察 ↓ ↓

【 瞑想の効果 】瞑想する人の体験から

瞑想には様々なやり方がありますが、私が重視して実践しているのは心を落ち着けるだけのシンプルな瞑想法です。
基本的な瞑想」と呼んできます。

アロマテラピー

アロマテラピー(精油)の活用も良いと考えています。

アロマテラピーが風邪やインフルエンザの予防に効果的かどうかについては、芳香浴程度の利用では科学的なエビデンスには乏しいようです。

しかしアロマテラピーと瞑想は非常に相性が良いと感じています。
呼吸器との関連で用いられることが多いのは、ヒノキやサイプレスなどの森林浴系やユーカリなどのシネオール系、ティートリーなどです。

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体調管理をしっかりして、寒さが厳しい時には生姜湯を有効活用し、瞑想も習慣にして、風邪、インフルエンザの季節を乗り越えましょう。