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十牛図(十五):7.忘牛存人/ぼうぎゅうぞんにん(後編)

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ここまでの過程の捉え直し(一)ー〈七仏通戒偈〉との関連

これまで見てきましたように、「忘牛存人」は人と牛、つまり自分(煩悩我)が真我と一体になるともう牛は必要なくなる、そして、心が解き放たれて、一人でゆっくり日常生活を送ることができるようになるという段階です。

では「なぜゆったり静かに暮らせるようになれたのでしょうか?」
改めて十牛図の一段階目の「尋牛」から今回の七段階目「忘牛存人」に至るまでの過程を思い出してみましょう。

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