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十牛図(十三):6.騎牛帰家/きぎゅうきか(後編)

前編はこちらをご覧ください。

キーワードは「音」

ここまで見て参りますと、今回の騎牛帰家を読み説く鍵は「音」にあるように感じます。

私たちはどのように音を感じ取っているでしょうか?

美しい音楽を聴くと、「心に響く」感覚がありますよね。心は目に見えませんから、どこにあるかもわからないのですが、「音の響き」を「心の響き」として感じます。

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